Music: Mr.lonely

銅鐸




「銅鐸」

滋賀県野洲郡小篠原 明治14(1881)年発見 高134.7cm 弥生時代後期
琵琶湖東岸の平野を見下ろす丘陵の突端から明治 14(1881)年に 14個、昭和 37(1962)年に 10個の銅鐸が発見された。銅鐸の多数埋納とともに、後者では製作された年代も工人も異なる大・中・小の3個の銅鐸を入れ子にしたものが3組含まれていたことから古くから特に注目されてきたものである。集められた銅鐸が、ムラムラの統合を意味するという解釈は、こうした発見から生まれたものである。なお1号銅鐸は総高・重量ともに現存する最大の銅鐸である。

滋賀県野洲郡「銅鐸博物館」を訪ねる。








































「銅鐸」   伝香川県 高 42,7cm 弥生時代中期

この銅鐸は桜ヶ丘4・5号銅鐸(*)とともに、巧みに表現された様々な原始絵画を有した銅鐸として、古くから注目されてきたものである。特に、杵で臼を突く人物や高床式の倉庫を思わせる建物の表現は、銅鐸が農耕祭祀と深い関わりを持った祭器であるという解釈の重要な拠り所となっている。また桜ヶ丘4/5号銅鐸との比較研究により、これらの3つの銅鐸は、同じ工人ないし工房で造られた可能性がきわめて高いことも判明している。

(*)兵庫県神戸市桜ヶ丘町 昭和 39(1964)年調査 弥生時代中期 神戸市立博物館蔵



邪馬台国大研究ホームページ / 東京国立博物館 / 銅鐸