京都市伏見区在住の八木さんという方からメイルをいただいた。八木さんのお知り合いで黒川さんと いう方が御陵めぐりをずいぶん前からやっておられて、御陵印やら写真やその他の資料を沢山保有し ておられる、ついては誰かに託したいとか仰っていたので貴方を紹介した、という内容だった。程な く黒川さんから2回に渡って、アルバムが送られてきた。中には御陵印から陵墓の写真、陵墓参考地 の住所録などの資料が入っていた。私は特に陵墓を研究している訳でもないのでとまどったが、この ホームページで徐々に公開していけば送って頂いた意義があるかな、と思い直してありがたく拝領す ることにした。とりあえず第一弾として御陵印を公開したい。神代は、右側が戦前、左が戦後である。 御陵印は、最初が戦前のもの、二番目が戦後に作られ今も使われているものを掛け軸に装丁してある。 黒川さん、貴重な資料をお送り頂き誠にありがとうございました。 平成15年5月20日 井上筑前
以下の陵印は print out 用に、戦後の陵印だけを取り上げて掛け軸風にアレンジしてみた。前述した ように私はその趣味は無いが、愛好家の方に気に入っていただけば幸いである。
尚、天皇陵巡りの本文の中に採用しているそれぞれの御陵印は、それまでに数人の方々から送って頂 いたもの、写真を見ながら私が製作したものなどがあり、相当古いものも混じっている。 最近の3年間で陵印の取り扱いは大きく変わったようで、現在御陵印は監区事務所に集められている。 京都は月輪陵と桃山陵に、奈良は畝傍山へ、大阪は古市陵、東京は多摩陵の監区事務所へ回れば全て の陵印が保管されている。ただし、四国の白峰陵と淡路陵のみは現地に保管されているようだが、早 晩これもいずれかの監区事務所へ届けられるもののようだ。従って、陵印のみを集めて廻ろうと思え ば、やがて、5ケ所を訪れればすむという事になるのだろう。また、こうやって眺めてみると、戦後 より戦前の方が御陵印もそれぞれ個性があって素晴らしく思える。更に、古い陵印にはここに掲示し た以外の物も相当あるようで、そういうものを収集されている方々もおられる。 黒川さんから頂いた資料には、皇后・中宮・皇孫等々の陵印もあるが、SCANとその編集作業にすこし ばかり疲れたので、またそのうち暇を見て追加していきたいと考えている。その他の資料も、機会を みて公表するようにしたいと思う。