Music: 台湾情歌



台湾の旅




第一日目


	2010.1.16(土曜)

	昨夜10時過ぎ東京出張から戻った。ISOのEMS(環境管理システム)の社内監査だった。疲れた。

	今朝は5時頃に目が覚めたが、Wifeは未だ帰っていない。全く。今日から台湾4日間の旅に出るというのに何の用意もしていない。
	5時過ぎに戻って来て、バタバタ用意をしている。しばらく仮眠させて8時半頃起こす。哲平も起こして南千里まで送ってもらう。
	天下茶屋で南海電車に乗り換え、ラピートで関空へ。国際線集合ゲートへ行くと河内さんがいて、程なく錦織さん、杉本さんがやっ
	て来るが、集合時間になっても橋本さんがこない。河内さんが電話すると「今着いた。」という事だったが、それから20分ほどし
	て、のそりのそりと登場。全く大物なのかズボラなのか。










	チェツクインして搭乗口へ向かう。ボディ−チェツクでまた橋本さんが引っかかる。検査の兄ちゃんに「靴の上から調べてもわから
	んで、靴の底を調べにゃー」と言っておちょくったらしい。若い兄ちゃんはムキになって、橋本さんの全身を舐めるようにチェツク
	する。いわゆるイケズである。
	長い長いボディ−チェツクが終わって、免税店街で河内さんがタバコを買う。河内さんは台湾に知り合いが沢山いる。その人達に土
	産としてタバコを買っていくのだ。台湾では、日本製のタバコと薬が大人気らしい。薬はカゼ薬が特に人気で、日本製はよく効くと
	いうことらしい、日本人が呑んでも全然効かないような気がするが。
	台湾は持ち込めるタバコは一人1カートンらしいので、我々6人で1カートンづつ、計6カートン持って行く。




	今回の、河内さんが探してきた「台湾3泊4日」ツアーの参加者は6人である。橋本、河内、錦織、杉本、私と私のWIFEである。
	このツアーは3泊4日とは言うものの、今日はAM11時集合13時発、最終日はAM5時集合8時発なので、殆ど2日間しか見学
	は出来ない。おまけに3日目は「故宮博物館見学5時間コース」があって、いわば故宮博物館を見に行くツアーなのである。
	Wifeは、以前娘と台湾には来ているが、今回私が歴史倶楽部の有志で台湾に行くと知るや、「わたしも行く!」と参加したのだ。
	旅行会社は「クラブ・ツーリズム」、昔の「近畿日本ツーリスト」である。
	以前にもWifeと二人、冬の北京旅行でこの会社のツアーを利用したが、その時はまぁまぁの段取りだったのだが、今回は何かと不手
	際が目立つ。しかし3泊4日、全食事付きで39800円。全く持って信じがたい。




	飛行機は定刻に離陸。チャイナエアラインである。機内食をたべ、ダイハードのの最新作を見ているうちに台北に到着。イミグレー
	ションを通り、空港の出口へ。ここで初めてツアー客が全員顔を合わせる。機関銃のように喋る女の子(三十歳位?)が添乗員。呉さ
	ん。ツアーの総数37名。バスに乗り込みスケジュールの確認。




	今日は着いたらすぐ101ビル周辺の散策だったのだが、それでは遅くなるので、明日に廻すと言う。まず、いきなり免税店へ直行、
	両替が済むと食事。有名な「花子」というレストランで台湾料理を食べる。切り干し大根入りの玉子焼き(オムレツ)、豚の角煮(こ
	れはでかかった。)が、めちゃくちゃ旨かった。ビール四本、小皇酒一本が空いた。



とにかく量が多い。豚の角煮など日本の倍の大きさだ。上左の、私の皿の上に乗っているのか一切れの角煮。




	台湾の料理は、中国本土と違って、日本で食べる中華料理とまったく同じだ。味も一緒である。大陸の中華料理はどこで食ってもま
	ずいが、どうしてああも不味いのかしらね。人間性が味にでるんかね。



	河内さんは、親父さんが台湾銀行のエラいさんだったせいもあって、台湾にはことさら思い入れが強い。もう一人で十回位は台湾に
	来ているのじゃないかしらん。日本で知り合った女性も何人か台湾にいるので、土産もその娘らにもっていくもののようだ。





可愛い女の子がビールを注ぎに来たので、えらいサービスええなぁと思ったら、ビールのキャンペーンガールだった。



この店は、ちゃんと中国語で「鼎泰豊(DIN TAI FUNG)」という店なのに、日本人向けには「花子」と紹介している。



店の女の子は気軽に写真に収まってくれる。顔つきは全く日本人と変わらんね。







レストランの前に在ったいかがわしそうな店。なんたって「天使の花園」だもんね。何の店なのかききそこねた。
	
	その後「士林夜市」へ。上野のアメ横のような狭い路地に、商店街、屋台がひしめいていて、人で溢れかえっている。
	土曜日なので特に人が多いそうだ。皆してブラブラと冷やかして廻る。杏仁茶を飲む。40分程して集合場所へ。そこからそのままホ
	テル着。「統一大飯店」と言うまぁまぁのホテル。




	
	時々、無許可の露店を取締りに警察が来るそうだ。その時は露店が店じまいして、一斉にどこかへ逃げ去るらしい。警察が去ってか
	らまた元通りのストリートに戻ると言う。

	
	Wifeと二人の一室で、風呂に水を張っていると橋本さんから電話で「反省会をやっているので来ませんか?」との事。隣の111号
	室が橋本さんと杉本さん。109号室が河内さんと錦織さんの部屋だ。109号室の二人も111号室へ来ていて、六人で反省会が
	スタート。フロントからもらって来た氷でウィスキーの水割りを楽しむ。


	
	程なく河内さんの携帯が鳴り、河内さんの知り合い女性二人が、わざわざ高雄から来たと言って部屋へ来た。二人とも台湾人で、昔
	大阪で飲み屋をやっていたのだそうだ。河内さんはその時の客だったらしい。十年ほど前に、二人とも店をたたんで台湾へ帰って来
	たが、河内さんが台湾へ来るときはいつもこうして、最南端の高雄から台北へ会いに来るらしい。ドンファン冥利に尽きるね。


	
	一体どういう関係だったのだろう。二人とももう50代後半らしきオバチャン達だが、河内さんは余程印象的な客だったのだろうな。
	台湾名物カラスミと、何とか言うお菓子を土産に持ってきていた。河内さんのタバコと風邪薬は、彼女等への土産だったのだ。



	
	しかしながらよくよく考えてみると、このオバサン達はなんと義理堅いのであろうか。いくらかってのお客であるとはいえ、高雄か
	ら台北までは、北と南である。来るのに数時間はかかるし、電車料金だってかかる。河内さんが来たと言ってわざわざ歓迎に現れる
	ほどの事を、今の日本の水商売の女達がはたしてするだろうか。
	或いは彼女たちも、「古き良き日本」の慣習を身につけている女性達なのかもしれない。


邪馬台国大研究 / 台湾の旅 / 1日目