青沼茜雲 GARELLY5




2006年4月29日 太宰府天満宮 宝物殿にて




	今回の先生の個展は、新作を見る楽しさもあるが、先生が画業50年近い間に集めた先生のコレクションが始めて公開された事
	だろう。先生は若い日ヨーロッパにも遊学して、パリで何点かの絵も買ってきている。廻りが絶対ゴッホだという絵や、日本で
	も買い集めた絵のなかに青木繁、岸田劉生、坂本繁二郎、梅原龍三郎などがある。なんと北斎、雪舟まである。先生は自分の勉
	強のためということで、鑑定書などはその当時まったく意にも介さず、ただいい絵だというので集めただけなのだが、今となっ
	てはそれが裏目に出て、処分しようとしても鑑定眼をもった画商がおらず、なかなか値がつかないらしい。

	しかし先生は、売ろうとして買ったわけではないから別にかまわないという態度だが、廻りで眺めるているギャラリーとしては、
	銀座で一流と言われている画廊などでも、なんと鑑識眼が無いことかと思ってしまう。どうみても岸田劉生だと思う絵でも、お
	墨付きが全くない状態では自信がないのだろう、鑑定書を出さない。20年ほど前、名古屋の画商が「全部ひっくるめて1億円
	で売ってくれ」と言ってきたそうだが、先生は「あんとき売っておきゃ良かったかな。」と笑っている。



上は岸田劉生。この絵と同じ構図で赤い色を基調にした絵は有名だが、この絵も画集に載っている。



上左から、平山郁夫、岸田劉生、青木繁。下は平山郁夫の拡大。





上は梅原龍三郎の「桜島」。



上は誰だっけ、ゴーギャンだったかな。





先生があちこちで貰った賞のトロフィーも、所狭しと並んでいる。









葛飾北斎の画集(上)と、先生の持っている北斎。これなどはどうみても北斎だ。





これも有名な画家の絵だろうと思うが、サインからは今のところ誰だか判明していない。





坂本繁二郎。これは繁二郎の奥さんが「主人の絵です。」と言ったものだが、銀座の有名画廊は「自信がない」と鑑定書を出さない。





上右は、先生と同郷の画家「古賀春江」作。










	上がゴーギャンの絵と我々が主張している絵。(先生がそう言っているわけではない。)2007年12月、ゴーギャンの孫が来日
	する予定で、先生はその時この絵を見て貰うことになっていたのだが、来日がcancelになってしまって、また証明の機会が遠のいた。



これは雪舟(と思われる)。





会場にはもちろん先生の作品もある。むしろそっちのほうが多い。












































































2006年5月9日  グリーンピア





	福岡県八女市黒木(女優黒木瞳の故郷)にあるグリーンピア内に建つ明治の洋館。これは元福岡市の天神と中洲の間に建っていた
	大同生命の福岡支店だったのだが、グリーンピアが買い上げてここへ移築した。先生は長い間、ここをホームグラウンドにして個
	展を開いてきたのだ。車でないとこれないという欠点はあるが、大自然の中に立つと、そのすばらしい光景に酔いしれる。







上はこの館を描いた絵である(一部)。













上は福岡県前原市へ移転した九州大学工学部。下2点はそれを記念して描かれた絵。完成したら九州大学へ寄贈される予定。







上は上陽町(現八女市)の久間さんがやっている「おぼろ夢茶屋」の前に掛かる大橋。



先生は自分の出自を書いた「青沼一族」の本も会場に持ち込んでいた。それによると、先生の先祖は甲府の武田信玄の家来だったような。











その夜、先生のファンが集合しての会食。





元九州大学教授だったXXX先生。なんと、私の親戚で今大学教授になっている井上伊知郎くんの恩師だった。








2007年5月4日 雨・阿蘇でのキャンプの帰りに


















































濃い霧の中、グリーンピアに建つ洋館の前でポーズをとるセガレ。