Music: Mr.Moonlight
新沢千塚古墳群
奈良県橿原市 99.10.3 & 2002.4.27 歴史倶楽部例会




	新沢千塚古墳群は橿原市南部に位置し、高取町との境界になっている貝吹山から四方に伸びる尾根の内、南西に伸びる低い
	丘陵上にある。ここは総数600基からなる4世紀終末から7世紀にかけての古墳群で、日本でも代表的な群集墳である。
	5世紀半ばから6世紀にかけて盛んに造営され、6世紀終わりから衰退しはじめる。現在、丘陵のほぼ中央を東西に道路が
	横切っており、古墳群はこの道路で北群と南群に分かれる。比較的北群のほうが、遊歩道などが整備されており見学には適
	している。古墳群は昭和37年から41年にかけて発掘調査され、130基ほどが確認された。調査の結果500号墳をは
	じめ、遠くペルシャから運ばれたと思われるガラス器と黄金色に輝く装飾品を副葬した126号墳、多量の武具・馬具が出
	土した、139号墳など、権力と財力に富んだ豪族の奥津城(おくつき:墓地)である。造営主は大伴氏あるいは渡来系氏
	族の漢(あや)氏ではないかと推測される。

 



 



小高い土まんじゅうのようなところは全て古墳である。

 

下左の写真、後ろの山は畝傍(うねび)山。あの麓に橿原神宮、神武天皇陵がある。

 

 

 

 

秋の気配を感じさせるコスモスが、あちこちで花を咲かせている。

 




2002.4.27 歴史倶楽部第63回例会で再び訪問

 





歩くのも難儀するような藪だったところが綺麗に整備されていて、説明板もずいぶん充実している。







調査された分の遺物だけでも相当貴重な出土物が存在している。発掘されたのは
100基ほどだから、あと500基を全部開けたら一体どういう事になるのだろうか。








全く夥しい古墳の数である。ここはおそらく渡来人の一族郎党が集団で葬られている場所だろうと思う。

 

 

 




















邪馬台国大研究・ホームページ /古墳時代/ 新沢千塚古墳群