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平成13年4月15日 藤ノ木古墳第4次調査終了・石室一般公開




	14日の朝ラジオでこの一般公開の事を知ったが、天気が悪そうだったのでヤメにして15日に出かけていった。正解。カラリと晴れた
	いい天気だった。朝9:27分に行列の最後尾にならんだが、石室内に入ったのが11:25分、出てきたのが11:27分。信じがたい、ジャスト2
	時間。15人が1グル−プとなって2分間隔での見学だった。USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)のアトラクションでもせいぜい1
	時間の行列だったのに。

 

 

 




	マスコミを除いてこの一般公開では、見学の流れを速くするため石室内は「写真撮影禁止」だった。確かに、こういう1グループ2分と
	かいうような早さの見学だと写真を撮っていたら行列が前へ進めないのは理解できるが、その前に、こういう形の一般公開などにはどん
	な意味があるのだろう。急がないと上に工場やビルが建つというような遺跡ならいざしらず、ここは古墳である。しかも斑鳩町が買い取
	って公営化の遺跡にしようと(もうしたのかな?)いう古墳だ。もっとうまい公開の方法は無いものだろうか? あと10年くらいして、
	団塊の世代がみんなで押し寄せるようにでもなったら、とても2時間並ぶどころじゃすまないぞ、きっと。


	以下に掲載の石室内部調査写真は、奈良県斑鳩町教育委員会 平成13年4月14日発行 「斑鳩 藤ノ木古墳」(写真撮影:阿南辰秀氏)よ
	り抜粋した。





	斑鳩町では、平成4年度より藤ノ木古墳整備に向けた史跡指定地の公有化を進める一方、平成11年度からは石室保存修理事業として、こ
	れまでに写真測量を導入した石室の現状記録調査を実施している。今回の調査は、羨道側壁の状況を確認する必要性と、石室公開に伴う
	見学者用通路の確保という観点から、石室羨道閉塞部の発掘を主体に実施された。
	結果として、大型横穴式石室の閉塞石を良好な状態で調査でき、6世紀後半の大型横穴式石室の構造を考える上で、重要な資料を提供す
	ることとなった。(と報告書にある。)








	石室内は意外に広かった。側面の石は、刃物を使ってスパッと切ったような断面をもった巨石が2,3個あった。天井、側面とも、どで
	かい石を使っていて、正直驚いた。飛鳥の石舞台にも匹敵しそうな広さだった。こりゃ、もしかしたらほんとに天皇陵じゃなかろうか。






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