2001年に第5次発掘調査の現地説明会を見に行った時と同じように、JR摂津富田から市営バスが現地まで臨時
バスで運んでくれる。但し有料だった。他の会場では大抵無料なのに、ここは見学者が多いので高槻市も負担しかね
るのか、それともここが稼ぎ時とばかりに市の財政再建に協力してるのか。
3トレンチ
地震で葺石が掘側へ崩れこんできてそのまま土砂に埋まったものと考えられる。
とすればあの木材は掘に立っていたのかも?
杭に支えられていた小さな足場のようなものだった? 掘を渡る小さな船着き場だったかも。
上の黒い地層がもともとの古墳の表土だそうだ。そうとうにズレこんでいるのがわかる。葺石はこの上に乗っていたのだ。
1Sトレンチ
排水路は土砂で埋まっているが、何層かに堆積しているのがわかる。これで排水路と判断できる。
排水路の上部に、石棺の一部らしい石が露出している。この奥に石棺があるのかもしれないが、説明ではもうこれ以
上は掘らないそうだ。みんな「なんでや」「掘ればいいのに」とかささやいていた。誰かが「宮内庁に遠慮しとんの
か」と呟いていた。
埴輪の破片が壁面に露出している。このあたりにも埴輪が並べられていたのだ。
1トレンチ
1Nトレンチ
上の写真の右端、小さな水たまりが見える。あのあたりが2トレンチの部分だ。もう埋め戻されている。ちなみに
上の写真の左側から、下の写真の右端へ繋がっている。上左端と下中央の道は同じ道である。
上は、第5次調査で家型埴輪や武人埴輪等々が出土した、通称「埴輪祭祀場」と呼ばれる外縁部。オジサンが何を
撮ってるのかと思ったら、エサを拾っているドバトを写していた。
上の新聞に載ってるオジサンは、この日の1Sトレンチ説明会で説明してくれたオジサンだ。服装も新聞と一緒だった。
2007.3.4 今城塚古墳・現地説明会
3月2日の新聞(サンケイ)に、今城塚古墳の第10次発掘調査の現地説明会の案内が載った。今回は今までの調査の中でも、
横穴式石室の存在が確認されるという、画期的な発見があったというので、説明会には行きたかったが、その日は義母の13
回忌で博多に居るので断腸の思いだった。同日付のサンケイ新聞によると、ここがますます大王級の墳墓という確証が高まっ
たという。これでここが継体天皇の陵墓というのがほぼ定まったと言えるだろう。以下はその新聞記事である。すべて3/2
のサンケイ新聞。
史跡今城塚古墳 第10次規模確認調査現地説明会を開催(高槻市ホームページより)
石室基盤工(部分)
高槻市教育委員会では、史跡今城塚古墳(郡家新町)の発掘調査現地説明会を3月4日(日)午前10時〜午後3時に開催します。
今回の調査は昨年12月1日から後円部で実施し、大規模な横穴式石室を墳丘の最上段に築くために設けられた、「石室基盤工」
を検出しました。本来は墳丘二段目の中央最上部にあったものが、文禄5(1596)年の伏見地震による地滑りで北側へ崩れ落ち
ていました。わが国の大形古墳では初めて発見された遺構であり、今城塚古墳の石室の位置や墳丘構造を考える非常に重要なて
がかりとなるものです。
また今城塚古墳出土石棺を市民参加で復元する「古代の匠に挑戦! 石棺復元体験」の初年度として、竜山石製の復元石棺が完
成しました。現地説明会であわせて公開します。
現地説明会場の周辺には、駐車場がありません。来場は市営バスなどの公共交通機関をご利用ください。
(JR摂津富田駅から約1.5km。市営バス約10分。徒歩約20分)。
※当日はJR摂津富田駅北口から臨時市営バスを随時運行。
【日時】
平成19年3月4日(日) 午前10時〜午後3時 雨天決行
【会場】
史跡今城塚古墳(郡家新町) 地図/天気
北西約1.2qには、史跡今城塚古墳に埴輪を供給した史跡新池埴輪製作遺跡があります。古代の埴輪村を再現し、当時の埴輪づく
りの様子なども楽しく学べる史跡公園として公開しています。詳しくは新池ハニワ工場公園へ。
<問合先>
高槻市立埋蔵文化財調査センター
TEL 072−694−7562
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