近所の公民館の事務を手伝っていた嫁半が仕事を変わった。今度は市民病院の事務だそうだ。それまでは土日も勤務 していたのが、完全週休3日で土日は休み。どっか行こうというので、平城宮を案内してやる事にした。ついでに前 回見逃した遺構館や東院庭園、それに前日新聞に載った「橋の遺構出土」の現場も見れるに違いない。
国の特別史跡である奈良市の平城宮跡の東院南門前から、溝に架けられた、大がかりな橋の遺構が出土したと27日、 奈良国立文化財研究所が発表した。奈良時代後半( 8世紀後半)、東院には「東院玉殿」や「揚梅宮」が建てられ て天皇や皇太子が住み、重要な儀式や宴会が催されたことが文献に記されており、これらの建物と合わせて門の前 が整備されたらしいという。 出土した溝は幅3b、深さ20-40a。東院南面の築地塀(大垣)と平行に東西にのびていた。これまでの発掘をもと に復元された東院南門の真ん前の位置で橋が架けられていた=図。橋は幅約12b、長さ約.3b。橋脚跡は14個あり、 橋脚に使われた約20a四方の柱の根も残っていた。橋の幅は門の扉の両端にピタリとそろえられていた。橋は路面 より高く、2,3段の階段がつけられていたらしい。溝には人頭大の石が東西 23bにわたって敷かれ、門の基壇の両 端とほぼ一致した。 東院は平城宮の東側にあり、称徳天皇や光仁天皇が離宮を整えた。庭に石を敷き詰めた、日本庭園のルーツといわ れる園池が復元されている。橋も、庭園と共通した美意識でつくられたとも考えられるという。 現地説明会は29日午後1時半から。近鉄大和西大寺駅北口からJR奈良駅行きバスで平城宮跡下車、徒歩約15分。 【1999.5.28朝日新聞記事から転載(原文のまま)】 『その後6月に入って橿原考古学研究所が、飛鳥宮跡で「日本最古の庭園の跡」を発見したと発表。「学ぶ邪馬台 国」のコーナーにその説明会の模様をレポートしてある。』