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江田船山古墳 99.4.28(水) 熊本県菊水町 菊池川流域に広がる肥後古代の森


熊本に出張した帰り、前から行きたかった山鹿・菊水の装飾古墳館・江田船山古墳に行ってみる事にした。同行した部下と熊本駅で別れ、JRで熊本から玉名まで特急つばめに乗る。民営化してからのJRの車両はシャレている。 まるでヨーロッパの車両のようである。座席も大きくゆったりとしていてリッチな気分を味わえる。熊本から玉名までは40分程である。駅前でTAXIの運ちゃんに相談したら、飛行機の時間を考えるととても全部は難しいとの事で、 (私は、山鹿地区の装飾古墳館、鹿央地区のオブサン・チブサン古墳、それに菊水地区の江田船山古墳と全部を見に行きたかった。)江田船山古墳と、駅からそこまでの間にあるという石貫ナギノ横穴古墳群のみを廻ることにした。 また次の機会に残しておくのも悪くはないだろう。また玉名駅へ戻ってもらって5,000円位のTAXI代だった。




	江田船山古墳は、5世紀後半の築造と考えられる全長61mの前方後円墳である。発掘された家形石棺から金銅製冠帽、純金
	製耳飾り、金銅製靴など 200点あまりの副葬品が出土したが、一番の目玉は「銀象嵌の太刀」である。発掘当時は日本最古
	の文字と騒がれた。副葬品・装飾品の多くは大陸文化の影を色濃く残しており、この古墳は、おそらく富裕な渡来人達の支
	配者が葬られた墓であろうと思われる。

	古墳の廻り一帯は、菊水町により「肥後民家村」として歴史公園となっている。各地からの民家を移築したり、民俗遺構を
	移転したりして一大古代村が出現している。

 



 

古墳へ昇ると、石室への頑丈な鉄製の扉がある。

 

扉の中はガラスで仕切られており、ガラスの向こうに家型石棺がある。

  

 

以下6枚の写真は、東京上野の「国立博物館」に展示されているこの古墳出土の銀象嵌の太刀である。

 
 















民俗村には多くの民家や遺構が展示されている。また左のような広場も作られていて、
色んな催し物に利用されているようである。毎年8月1日2日には「菊水古墳祭り」が
行われていて、ミス卑弥呼も選出されており、パレードに参加したりしているらしい。
(【菊水町】で検索すれば、古墳祭りの案内を見る事もできる。)








 

 

	
	下に見える建物が「歴史資料館」である。江田船山古墳の出土品はすべてが「国宝」指定を受けたが、現物はここにはない。
	すべてが東京上野の「国立博物館」に収蔵され、一部は公開されている。
	この資料館にある出土物はすべてがレプリカであるが、きわめて精巧にできているため、レプリカの表示がなければ本物と
	思ってしまうかもしれない。





 

 



 







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   邪馬台国大研究・ホームページ /古墳時代 / 江田船山古墳