「土井が浜ミュージアム」
「土井が浜ミュージアム」は、約300体の弥生時代人骨や副葬品などを出土した国指定史跡「土井が浜遺跡」を紹介
している土井が浜弥生パークの中心施設である。内部には古代船をまねた座席に座って見る、弥生シアターという3D
立体映像のスクリーンがあり、常時時間を決めて、『よみがえる弥生人』という映画を250インチの大画面で上映し
ている。「あなたは縄文人?弥生人?」のコーナーではパソコンで、見学者の頭蓋骨が「縄文人」「中間人」「弥生人」
のどれに近いかを占っており、結構人気を呼んでいる。
3Dの映像を見る為グラスをかけている。
左の写真は「英雄の死」と呼ばれている。矢じりを山ほど射こまれて埋葬されていた事から、
部族の剛勇だったのではないかとされる。ドーム内に埋葬時の状態がある。
「土井が浜ドーム」
土井が浜遺跡の中でも、一番出土人骨の密度が高かった部分に覆屋根(ドーム)を被せて遺跡の保護が図られている。
ここには約80体の人骨が眠っている。勿論本物の人骨ではない。全てレプリカだが出土時の状態のまま再現してある。
薄暗い明かりの中に横たわる多くの人骨を見るとちょっとゾッとする。
ここの遺体は全て顔を西のほう、つまり海の方に向けて葬られている。この事から、ここの住民達の故郷は山口県北部
から海を越えたところ、即ち朝鮮半島、もしくは中国大陸ではないかと考えられる。
「英雄」 股の間に胎児
土井が浜遺跡の人骨がもたらした学術的な意味については、「科学する邪馬台国」コーナーの「日本及び日本人の起源」
の中で詳細に検討したいと思います。
邪馬台国大研究・ホームページ/ INOUES.NET/ 土井が浜遺跡