Music:End of the World
四条畷の遺跡を訪ねて
2004.7.18(日) 大阪府四条畷市 郷土の文化財を見学する会



		今年初めて、(財)大阪府文化財センター主催の「郷土の文化財を見学する会」に参加した。毎月案内は
		キチンと貰っていたのだが、殆どもう行った所ばかりで、新しい話が聞けるという楽しみはあるのだが、
		おっくうさの方が先に立って、今年はまだ1回も参加していなかったのだ。今回も余り食指は動かなかっ
		たが、それでも「小楠公の墓」と「奈良井遺跡」は見てみたかった。
		個人的に、大楠公・小楠公は大好きなのと、東大阪一帯が古代馬飼集団の里であったことを証明したよう
		な奈良井遺跡は一度見てみたかった。奈良井遺跡は今や市の「綜合文化センター」が建っていて、当時を
		偲ぶものなど皆無でがっかりしたが、小楠公の墓に植わっていた楠は見事だった。

		しかし、奈良井遺跡にはもっと遺跡であることを示す案内板やモニュメントがあってもいいように思う。
		市の綜合文化センターならなおさらではないだろうか。日本が古墳時代に大発展を遂げてゆく、その原動
		力となった騎馬軍団。その馬たちを飼育していた一大集団の里である。石碑が一本立っているだけでは、
		行政や教育関係機関が、「地域の歴史をもっと知ろう」とかいくら叫んでも、なすべき努力を怠っている
		ような気がする。

		ともあれ、今回の見学会は以下の地図にあるように、JR四条畷駅に集合して、小楠公の墓・四条畷神社
		から始まって讃良川(さらがわ)遺跡まで、約6kmを85人の集団で歩いた。私より若い人が数人いた
		が、大半はリタイアした60歳以降の年配者ばかりだった。全く最近の年寄りは元気だこと。平均寿命が
		どんどん伸びて、今後こういう催しはますます参加者が増えるだろうなぁ。




		「郷土の文化財を見学する会」平成16年度第4回例会(第316回)

		テーマ: 古代の牧場(まきば)と南北朝時代の戦乱跡をたずねる。

		四条畷市、生駒山脈西麓には古代の牧(牧場)が展開していました。最近では蔀屋北遺跡で古墳時代中期
		の馬が埋葬された穴が見つかっています。また、当地は京都から河内地方へ抜ける要地にあたり、生駒山
		麓沿いに、東高野街道が走っています。このような交通の要衝であったことから、南北朝時代には戦乱に
		巻き込まれました。小楠公として知られる楠木正行(まさつら)が討ち死にした地とも言われています。
		当地に展開した遺跡、史蹟や街道を見学、探索しながら北河内地方の歴史を考えていきたいと思います。

		見学コース: JR学研都市線 四条畷駅西側出口前【集合】
			   午前10:00 → 小楠公墓 → 四条畷神社 → 弥勒寺 → 南野十三仏板碑 →
			   四条畷市立歴史民俗資料館(昼食) → 墓の堂古墳 → 東高野街道道標 → 奈良井
			   遺跡 → 中野正法時 → 忍岡古墳 → 讃良寺跡・更良岡山遺跡 → 讃良川遺跡 
			   → JR忍ヶ岡午後3:40頃【解散】[約6km]

		(当日配布の資料集より。以下青字の部分は同じ。)



 


		上は昨日(004.7.17)、奈良市の国立博物館に「黄金の新羅−王陵の至宝−」展を見に行ったときの、
		博物館前の池に咲いていた蓮の花。人出はそう多くなかった。一昨年、慶州の国立博物館で見た、天馬
		塚古墳出土の金製品が多数展示されているので見に来たが、こんなに綺麗だったかなと改めて古代朝鮮
		の「金」に対する執着に驚いた。




 
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