Music: Yesterday




東京都豊島区東池袋3



 


	この博物館は、池袋のサンシャイン・シティのビルの中にある。人々が行き交う都会のアスファルト・ジャングルの中で、
	シルクロードの文物は静かにその美を秘めてたたずむ。ここに並んでいるものを眺めていると、つい2ケ月前に行った敦煌
	やトルファン・ウルムチの情景が浮かんできて、あぁ、もう一度行きたいなぁと呟いてしまう。




	古代オリエント博物館は文明発祥の地といわれる西アジア・エジプト地域の古代文明を紹介する目的で、1978年、我が国最
	初の古代オリエント専門の博物館として開館した。展示ばかりでなく、現地調査や研究を積極的に行っている博物館として
	知られている。シリアでの発掘調査も行なっている研究博物館である。日本でオリエント関係の博物館・美術館は少ない。
	岡山市に岡山市立オリエント美術館があるが、ここは研究機関ではないようである。私も何年か前にwifeと訪れたことがあ
	る。古代オリエント博物館は、西アジア、エジプト地域の、旧石器時代からササン朝時代までの資料約 1,500点のほか、シ
	リアでの発掘調査による出土品を多数所蔵。古代オリエントの歴史や文化、美術に関する資料を収集・保管・公開し、情報
	を提供している。収蔵品は土製品(土器、彫像、粘土板文書など)、石製品(彫像、レリーフ、印章など)、金属製品(容
	器、彫像、コインなど)、ガラス製品などによって構成されている。このうち500点ほどが常設展で展示されている。
	常設コーナーでは人類文明の発祥の地として知られる中近東・西アジアの美術品・宝飾品などが時代別・地域別に展示され
	ている。また、春・夏・秋には特別展が開催される。 


























































































	<古代オリエント博物館>

	古代オリエントは、メソポタミア文明をはじめ、インダス文明、エーゲ文明、ヘレニズム文明が生まれ、キリスト教、イスラム
	教を育てた、文明の源泉。財団法人古代オリエント博物館は、昭和52年3月、文部大臣の許可を得て設立され、翌 53年に一般公
	開された民間学術研究機関で、1978年に設立された国内最初の古代オリエントをテーマとする研究博物館、「古代オリエント博
	物館」を運営している。古代オリエントは世界最古の文明発祥の地として知られているが、調査・研究はようやく緒についたと
	ころである。

	<博物館の歴史>

	西暦(和暦) 			概要
	=====  ==================================================			
	1973年(S48年) 井上靖・今里廣記・江上波夫・平山郁夫の4氏が、アフガニスタン・イラン・トルコの遺跡探訪の旅行中に、オ
		   リエントに関する美術館の創設が話題となった。資料収集の地域は「東はインダス流域から西は東地中海沿岸に
		   至るまでの西アジア地域」、時代は「先史時代(都市文明の興る以前の人類文明)」とすることを決定。美術館設
		   置場所は、当時池袋に建設中であったサンシャインシティ内に決定。 
	1974年(S49年) オリエント先史美術館を財団法人化することが決定され「オリエント先史美術館団規約」が承認され、財団法人
		   化に着手。 
	1977年(S52年) 文部大臣に「財団法人古代オリエント博物館」設立の許可を申請し、受理される。初代理事長・今里廣記氏ほか
		   18名が理事に就任。 
	1978年(S53年) 第1回理事長会において、江上波夫理事を博物館館長に選任。10月5日、サンシャインシティ文化会館内に古代オ
		   リエント博物館開館。 

	<概 要>

	・場所  : 文化会館 7F
	・営業時間: 10:00〜17:00 (入場は終了 30分前まで)
	・休館日 : 年末年始 12/27(水)〜 1 /3(水) 
	・施設料金: 大人 500円  
           高・大生 400円
           中・小学生 150円 
           ※常設展に限り土曜日・日曜日は小中学生高校生は無料
	・駐車場  : 1800台(30分/250円) 
	・他の施設: カフェ(同ビル内)、レストラン(同ビル内)、ATM(同ビル内)、ミュージアムショップ 
	・アクセス: ・電車 JR池袋駅より徒歩12分 ・車  首都高速サンシャインシティ出口直結 
	・問合せ : 03-3989-3491


邪馬台国大研究・ホームページ /博物館・歴史館/ 古代オリエント博物館