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山梨県北杜市考古資料館

古墳時代 2011年12月11日(日)









































	<西ノ原B遺跡>  掲載:広報ほくと2008 9月号 No.47 p.17
	北杜市では、老朽化した市営住宅の建替えが進んでいます。高根町村山西割の西原団地は平成17年度から建替工事が始まりました。
	団地の地下には西ノ原B遺跡があることが知られていましたので、工事前に発掘調査を実施しました。
	発掘調査では、およそ5千年前の縄文時代の竪穴住居跡23軒、1,600年前頃の古墳時代の住居跡11軒、1,000年前の平安時代の竪穴住居
	跡4軒、400カ所ちかい貯蔵穴や墓穴などがみつかりました。北杜市では数少ない方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)という古墳時
	代の墓もみつかりました。
	興味深いのは、平安時代末期の11世紀頃のムラ跡。甲斐源氏が台頭する時代の地域史を考える資料が増えました。八ヶ岳南麓では
	めずらしい時期の資料なので貴重です。数千年にわたり繰り返し生活の拠点になった西ノ原B遺跡。自然災害の心配がない居住適地だ
	ったわけです。市営住宅にはぴったりの場所です。

	<宮尾根C遺跡>  縄文時代と古墳時代のムラ  掲載:広報ほくと2007 11月号 No.37 p.24
	宮尾根C遺跡は、高根町上黒沢字宮尾根にあります。縄文時代(約5千年前)と古墳時代(1千7百年前)の集落跡で、ふれあい支援農道
	の新設に伴い2007年4月下旬から10月中旬まで事前に発掘調査を実施しました。 縄文時代では、竪穴住居24軒とお墓と思われる穴130
	基ほどが、たくさんの土器や石器とともに見つかりました。珍しい琥珀(こはく)も出土しています。縄文時代の人たちは、自然豊か
	な八ヶ岳南麓で狩猟採集をしながら生活していました。
	古墳時代では、竪穴住居20軒と掘立柱建物5棟が発見されました。寒冷な八ヶ岳南麓は、原始的な稲作には不向きな土地でしたが、古
	墳時代になると炭焼きなどの山林開発と畑作が本格化して集落が営まれるようになります。宮尾根C遺跡に暮らした人たちは、北杜市
	の農村社会の基礎をつくったともいえます。
	調査中の8月には地元上黒沢地区の遺跡見学会、希望者を対象とした体験発掘会なども行われました。遺跡について詳しく知りたい方
	は、北杜市教育委員会学術課文化財担当(TEL:0551-25-2019)までお問い合わせください。
	【北斗市HPより】


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