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北杜市考古資料館
2011年12月11日(日)
山梨県北杜(ほくと)市

昨日NHK−BSの「熱中スタジアム」の博物館特集に出演して、今朝は娘のマンションを7:00に出て「金生遺跡」を見学する
為中央線に乗った。甲府に近い「勝沼ぶどう園駅」(だったかな?)付近に来ると、車窓の左右いっぱいに葡萄畑が拡がっている。
上左は、車窓の後ろ(南東)に見えている富士山。

車窓から、南に南アルプスの山並みが綺麗に見え、北には八ケ岳が見えて、付近にもう一泊して八ケ岳に登りたくなった。子供達が
小さい頃には、wifeと二人を連れてよく八ケ岳に登ったものである。今や三十路となった娘は、零歳にして北アルプスに立ち、1歳
の誕生日に奈良の二月堂で初めて歩いた。あの頃は、子供は宝だったねぇ。こいつらの為なら死ねると思ったもんだが、今はまっぴ
らゴメン、ははは。中央線を長坂駅で降りる。

資料館の北に、八ヶ岳の権現岳・北岳が実に綺麗だ。上の写真の左側に下の写真が続く。

写真の左に「谷戸城跡」の石碑がある。これがあるからここに資料館を建てたんだろうな。金生遺跡も側だし。
【北杜市郷土資料館】
北杜市は山梨県の北部に位置し、3つの大きな地域に分類されている。北杜市には旧石器時代以来の多くの遺跡が残され、縄文時代
には華麗な土器文化が花開いた。また、近年になり弥生時代、古墳時代の遺跡も多数発掘され、鳩川中流域には大きな勢力があった
ことも分かってきた。
平安時代には、朝廷に馬を献上するための官牧が置かれ、それがやがて大きな軍事力、財となり、甲斐源氏の土着に繋がった。甲斐
源氏の祖、逸見清光は、この地で力を蓄え、後に戦国大名武田氏が誕生したのだ。
この資料館は、その清光が築いたと伝えられる「谷戸城跡」(国指定史跡)の側にあり、城跡や、縄文時代の有名な「金生遺跡」
(国指定史跡)などから出土した考古資料、および北杜市内の遺跡からの出土品が展示されている。
前述したように、北に八ヶ岳、南に南アルプス、東に富士山、西に甲斐駒ヶ岳を望む、山好きには堪えられないような景勝地に位置
している。金があればここに別荘を建てたいくらいの気持ちになる。実際、この周辺には、清里や野辺山にも近いとあって、首都圏、
関西圏からのリッチマン達による別荘が目白押しのようだった。
休館日 :月曜日(祝日の場合は翌日)、休日の翌日、年末年始(12/28-1/4)
開館時間:9:00−17:00(入館は16:30まで)
入館料 :一般【高校生以上】200円(100円)、小中学生100円(50円)( )内は20名以上の団体料金 北杜市内小中学生無料
金生遺跡を見た後、タクシーでここまで運んで貰った。帰りの小淵沢までを予約して車を降りる。すぐ側に「谷戸城址」があり、老
夫婦がワンちゃんを連れて散歩していた。田圃と畑の中に、新築の綺麗な建物が立っている。谷戸城は甲斐源氏の祖・新羅三郎義光
の孫の居城だったらしい。ここには、今見てきた金生遺跡の展示がある。金生遺跡の全体像が分かる説明もあり、出土した中空土偶
も展示し、多数の出土土器が年代順に展示されている。出土品には、土偶、石棒、石剣、石器、土製耳飾、ヒスイの垂飾りなどがあ
り、異形の中空土偶が一際目をひいた。大きな目、しっかりと踏ん張った足、全体の形状とともに、服を着てるような襞・腹の渦巻
文・肩に勲章のような文・目の周りの線状文。典型的な縄文土偶だった。



資料によっては「郷土資料館」となっていたり「考古資料館」となっていたりする。同じ建物を幾つかの名前で呼んでいる。おそら
くは、合併前の幾つかの資料館を統合したからではないかと思われる。
と思ったが、下の地図を見ると別々の建物があるね。じゃ、入場券だけを統一してるんだな。ここは「考古資料館」でいいんだ。
でも「谷戸城ふるさと歴史館」と書いた資料もあるけどなぁ。





主たる展示場は2階である。2階から1階へ降りたところに「谷戸城跡」の説明資料があった。

金生遺跡の夜明け

「谷戸城跡」の説明を見て窓の外に眼をやると、そこから谷戸城跡が見える。憎いね。

小淵沢駅。山へ登っていた頃はよくこの駅で降りたが、こんなに小さかったっけ?

小淵沢駅のホームから見た北(上)と南(下)の風景。


車中から。まだ残雪の残っている所があった。

塩尻駅ホーム。ここで名古屋行きの特急に乗り換える。さすが甲州ぶどうの駅ですな。学生時代から、ここにも何十回と降りたね。


塩尻駅のホームから見る南アルプス。右端が、富士山の次ぎに高いという赤岳ですな。たぶん。

名古屋で新幹線に乗り換えて新大阪まで、家にたどり着いたのは17:30だった。意外と早かったな。もう一カ所くらい寄れたかも。
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