有名な「赤門」をくぐってすぐ右手の奥が「総合博物館」である。赤門をくぐったら教員・学生がうじゃうじゃいる。茶髪 やら男性のイアリングやら、全くそこらのあんちゃん達と変わらない。「弥生町」の方に行った時には利発そうな学生ばか りだったので「さすが!」と感心したのだが、ここはアホみたいなのばかり。文系と理系でこんなに違うもんだろうか。 それともこいつらは東大生じゃないのかな。
ずらりと並んだ人骨を見ると、さすがに見慣れた私でも少しぞっとする。しかしじーっと眺めていると、これらの人骨が生 きていた時代の、縄文から江戸までに思いを馳せて、なんだか親しみのようなものが沸いてくる。「君の時代は生きてて楽 しかったかい?」 「君のその眼窟の奥に焼き付けられている光景を私もみたいなぁ。」などと、頭蓋骨と会話している。 骨が答える。 「お前もやがてこうなるんじゃ。」