この展示室は今「八ヶ岳総合博物館」の中にある。「尖石考古館が」平成12年の7月にRenewal Openするまでの間、ここで 尖石遺跡からの遺物を展示している。間借りならあまり多くは展示していないだろうな、と思って来てみると結構いっぱい あって、解説によると、ほとんど変わらない(元の展示と)状態で展示している、とあった。ずらりと並んだ縄文土器には 圧倒される。どうして、日常の煮炊き用瓶にここまで装飾を施しているのだろう。様々なデザインの紋様には驚いてしまう。 素晴らしい芸術性だ。気候温暖、風光明媚な八ヶ岳の山麓で古代に獣を追い、原野を駆けていた縄文人達の姿が浮かんでく る。 下の土偶は「縄文のビーナス」と呼ばれる、縄文時代唯一の国宝。本物は今、上野(東京国立美術館)に貸出中でこれはレ プリカである。レプリカながら、その造形美には感銘する。妊婦の大胆な腹部・臀部のディフォルメ曲線は全くもって素晴 らしい。