この博物館案内のHPでは、大學の博物館として、東京大学、明治大学、同志社大学、関西大学を取り 上げている。これからも機会が在ればどんどん紹介していきたいと思っているが、この京大の博物館だ けが有料で、しかも写真撮影が禁止だった。許可を求めてみたが著作権の関係でダメだとの事。 御覧頂いてわかるように他の大學、例えば関西大学などは、京大の数倍にあたる展示物があり、重文、 国宝級もズラリと並んでいるが、「写真?あ、いいですよ、どうぞどうぞ。」という対応だった。 おかしい。普段、京大は東大を官僚主義だと批判して京大の自由な気風を愛でるが、こと博物館に関し ては全く逆のような気がする。同志社や関大など、関西は私学のほうが遙かに柔軟でおおらかな気風で ある。
展示されている主な出土物は、奈良県唐古・鍵遺跡からの豊富な木製品や土器類、三重県石野山古墳の 埴輪群など、素晴らしい歴史の教材なのだが、一番先に発掘したという理由で著作権を主張しているの か? 本家本元、奈良県田原本町の「唐古・鍵資料室」は、この博物館とは比べ物にならない、町の体 育館の一室を間借りした資料館であるが、そこも写真はOKである。「あ、どんどん撮ってください。」 と言われた。それが象牙の塔に入ってしまうとたちまちNOである。全くなげかわしい。 そんなわけで、ここに掲載した写真の多くは、博物館案内など公表された資料から転載した。
総合博物館だから勿論歴史関係だけの展示ではない。自然科学や農業などの展示物も多い。むしろそっちの方 が充実しているかもしれない。幾つか興味を引く展示物もあったが、ここでは割愛した。というか写真がない。 昆虫の標本や、熱帯雨林のジオラマなど、少年の日に還ったような気分になるし、チンパンジーやゴリラたち の生態を追ったビデオもおもしろかった。なんたって有名な今西錦司大先生の学校だし。