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神戸市立埋蔵文化財センター
99.10.23(土)
秋晴れの一日、神戸市の埋蔵文化財センターへ「古墳時代を駆けた馬」展を見に行った。そちらは「学ぶ邪馬台国」のコー
ナーに掲示してあるので、ここではセンターの常設展示内容を紹介したい。
神戸のど真ん中、三宮(さんのみや)から神戸地下鉄で 30分位乗り、終点の「西神中央」駅下車。歩いて5,6分の西神中央
公園の中にある。
最初、なんでこんな市内から遠いところに建てたんだろうと思ったが、センターのパンフを見て納得した。この西神中央地
区は今でこそ一大ニュータウンになっているが、開発前は広大な丘陵地だ。開発に伴って、ゾクゾク遺跡が見つかったので
ある。一番遺跡群に近い場所だったのだ。現在も周辺で発掘・調査が行われている。

文化財センターの前は「古代ひろば」になっており、円筒埴輪や銅鐸がある。又、高塚山にあった古墳を移築して展示して
あり、ガラス越しに発掘されたままの古墳が見れる。



特別展開催時は有料だが、通常常設展だけの見学は無料である。写真撮影も自由。
開館は午前10時から午後5時(入館は午後4時半まで)。
月曜日(休日の場合は火曜日)と年末年始(12月28日〜1月4日)は休館。

地階は機械室や保管室、水洗い場などがあり、1階が展示室、3階が作業室になっている。
2階は一般収蔵庫になっており1階と3階を見学できる。
市内から出土してここに来た遺物は、その殆どを見学できるように配慮してある。収蔵庫も出来る限り見学できるようガラ
ス張りだ。こんな所に出くわすとほんとに嬉しくなってしまう。「市民に親しまれる博物館」というのはこういう所を言う
のだ。知識は一部の研究者達のものでは断じてないし、まして、遺物を普段は収蔵庫の奥深くにしまって、時々もったいを
付けて「特別公開」とかで人を集めるやり方など、全く国民を馬鹿にしているとしか思えない。このセンターのように、細
心の保管環境を作って収蔵すればいつでもみんなに見せられるではないか。自分のものでもない遙か古代の先祖達が残した
遺物や文化財を、秘蔵して開示しないような博物館はない方がましだ。神戸市内には1000を越える遺跡があり、勿論その全
ての遺物を一堂にというのは無理だろうし、全てを展示というのも現実的には不可能かもしれない。問題は「姿勢」である。
博物館(文化財センター)としての発想の柔軟度である。学問はそういう自由な空気の中で進展するのだ。
1階一般展示室








神戸市はやっぱり金持ちだ。埋蔵文化財センタ−でありながら、
小さな町の博物館なんかかなわない程設備も展示も充実している。









窯跡から出てきた鬼瓦。(神出(かんで)古窯趾群)


1階収蔵展示室

神戸市内の遺跡から出土した復元土器4000点が並ぶ。他の施設ではなかなか見れない壮観なながめ。





1階特別収蔵庫
このセンターは親切である。収蔵・保管や整理作業の様子が小窓から見学できる
ように作ってある。特別収蔵庫も出窓から中の収蔵物が見れる。



3階作業室・整理室等
遺物整理や処理作業の様子も見学でき、作業内容の解説が部屋の扉に貼ってある。建物全体もきれいだ。



貰った案内によれば、このセンターでは親子で体験する「考古学講座」や「赤米作り」「勾玉・土器作り」などの講座も開
いている。ドングリで作る「縄文クッキー」や「親子でつくろう石包丁」なんてのもある。啓蒙・広報活動もまったく博物
館なみである。西神中央から明石方面へバスが出ており、行こうと思えばここから明石原人の出土地にも行ける。明石駅ま
ではバスで35分。

邪馬台国大研究・ホームページ /博物館めぐり/ 神戸市立埋蔵文化財センター