瞻星台 (チョムソンデ)−韓国国宝−
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新羅末期の善徳王(632〜646)時代に建てられたと推定される瞻星台(せんせいだい:チョムソンデ)は、東洋最古の
天文台と言われている。
『三国史記』などの記録から推察しても、王宮におかれた天文観測のための施設と考えて間違いないようである。
古墳公園の裏手にあり、高さ8.7m。この塔は、1年の日数と同じ365個の花崗岩の切石からできているとガイドブックに
あるが、364個と書いてある資料もある。瞻星台の「瞻」という文字は探すのに苦労した。これを「せん」と呼べるだけ
でも相当な漢字通だろう。「見る。見上げる」と言う意味だそうだ。「見い〜上〜げてご覧〜、夜のお〜星を〜」古い
ね。
方形の基壇の上に切石を積んでいった円筒形の建物だが、下から上へ緩やかな曲線になっているのには驚いた。普通ピ
ラミッドみたいに、真っ直ぐな直線で上まで行きそうなものだが、なかなかシャレたデザインだ。上に乗る人数でこう
なったのかもしれない。中程に四角の穴が開けてある。頂上には石を井桁に組んであるが、どういう観測施設だったの
かは分かっていない。
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