2010年夏 フランス紀行 2010.7.2〜7.13





	
	ロワール川が目の前で、散歩に行けばすこぶる気持ちが良さそうだったので、Wifeを起こして髭を剃り髪をセットしたら、6時
	15分、物凄い雨となる。こりゃいかんと、慌て窓を閉める。しばらく雨と雷が続く。起きてきたWifeと相談して、今日行く予定
	だったこの周辺の城やワイナリーの見学は諦めて、一路今日の目的地である Meyronne の la Terrasseホテルを目指す事にする。
	ラスコー壁画のある洞窟の近くだ。


雨上がり直後のホテル窓から見た町の風景。まだ薄暗い。



ロビーにあったジャンヌダルクの絵。彼女はこの地方の英雄である。百年戦争に参加したが、最後には処刑された。

	
	準備してチェックアウトをしに降りていくが、チェックアウトは8時からだと言う。事務員がまだ出勤していない。三十分程待
	ってチェックアウトし、ロワール川を後にする。橋の上からロワール川の流れを見る。遠くに、行くつもりだったシャンボール
	城が見えていた。


ホテル全景。昨夜は真っ暗でわからなかったが、あの屏の向こうが駐車場だった。我々は遅く着いたので路上に駐車させられた(上左から3台目)。





ロワール川(上下)。上の写真の上流に小さくシャンポ−ル城(と思う)が見えていた。下は下流。中洲に鷺が集団で営巣している。





	
	さぁいよいよ南フランスだ。南西フランスには「フランスでもっとも美しい村」と言われる場所が点在する、フランスの中でも
	際立って心に沁みる詩情にあふれたところである。そして各地にローマ帝国の痕跡も残っているし、クロマニョン人、ネアンデ
	ルタール人たち、先史時代人たちのふるさとでもある。ワクワク。





	
	雨上がりのフランスの田舎町を走る。小さなパン屋があったので、朝食にできたてのパン、ジュース、リンゴ等を買う。おじい
	さんが長いフランスパンを担いで歩いていた。フランスではパンの値段は公定価格である。パン屋が勝手に決められない。日本
	の米と同じように、それが主食だからだ。





しばらく行くと小さな公園らしきところがあって、東屋もあったのでここで朝食にする。小鳥たちが寄って来た。





果たして公園なのかはよく分からなかった。建物があるので町の集会所みたいな所かもしれない。ゲートはないし誰もいない。







林の中の小径をゆく。しばらく走って高速に乗る。









	
	高速を乗り継いで、時速130kmで四時間、目当てのla Terrasse ホテルに着く。Esparance 川の傍に立つ、古城を改装したホテル
	で、素晴らしい。午後一時半位に着いてフロントへ行き、レストランに客がいるのが見えたので「予約してある日本のInoueだけ
	ど、まだランチはOkか?」と聞くと、「Ok、Ok、チェックインは後でいいから」ときた。












	
	昼間から、コースの重たい、しかしメチャ旨いフランス料理を食べて、部屋へ案内される。二階のEsparance 川が見える素晴ら
	しい部屋と、三階のプールが見える部屋と二つの部屋を見せられ、どっちか好きな方を選べという。三階も、石組の壁が素晴ら
	しく捨てがたかったが、やはり川の見える方がいいと二階を選んで荷物を運び上げる。ここには二泊の予定だ。

	調べると、ラスコー洞窟まではここから一時間くらいの距離だったし、もし明日も雨だったらえらい事になるので、曇り空の今
	日のうちに行ってしまおうということにした。マップやナビや必要なものを小さなバッグに詰め込んで出発。



途中に架かっていたドデカイ陸橋。車道か歩道かは判らなかった。まさかローマ時代の水道橋ではあるまいと思うが。どこにも記載がない。





しばらくフランスの田舎町、田舎道を通ってゆく。路は狭いが人も車もまばらである。





	
	ここはフランスでは小さな町なので、道は県道、市道並みで、どちらかと言えば山道に近い。昨日は全く働かなかったナビが
	(それで昨夜は宿に着くのが遅れたのだが。)、今日は調子よく動いている。イギリスではサークルと呼んでいた円形の交差点が、
	フランスではRoundAboutだ。これを幾つも越えてやっとLascouX に着いた。

 
	

	ホテルの夕食は7時〜9時との事だったので、八時半頃レストランへ行く。昼間もいた、有能そうな女性マネージャーが席を予
	約してくれていた。川の見える、屋外の洒落たレストランだったが、昼食を食べ過ぎたせいか、ディナーはあまり入らなかった。
	チーズもデザートも断って早々に部屋へ戻る。明日は Dordogneにある国立先史博物館と、Rouffignac にある洞窟の壁画を見に
	行く事にした。ここはラスコーと違って本物の壁画洞窟で、しかもトロッコに乗ったままで洞窟内部を見学出来るそうで楽しみ
	だ。シャワーを浴びて、早々と就寝。疲れた。しかしラスコーは良かった。素晴らしい遺跡だった。