Music: in the Mood

ヨットに乗った!





98年6月上旬のある日、兵庫県西宮港からヨットに乗った。仕事の関係で、2漕の大型ヨットに試乗する事になったのだ。英国製の大型ヨットで、詳しい人によるとこのクラスのヨットは 「日本にも数艇しかなかろう」という程のものだった。あいにくと曇り空で、時折、ポツリポツリと小雨が落ちてきたりしたが、明石海峡から大阪湾を巡る3、4時間の船旅。
帆を揚げたり、舵を取ったりという体験もした。英国人のクルーは皆親切で船内も案内してくれたりした。



西宮のヨットハーバーには、世界一周をした堀江謙一氏のヨットも展示してある。「こんな小さな舟で世界一周か!」とその快挙にあらためて驚く。




赤と青の装幀のヨットが2漕、大きな舟だ。


港内を出るにはエンジンの力をかりる。いきなり帆を揚げて走るわけではないのだ。


沖へ出るとすぐにエンジンを止め帆を張る。「えんやぁ、こぉらぁ」と数人がかりで帆を揚げロープを固定する。


後は風まかせ。風があれば早い、早い。ヨットとはこんなに早く走るものかと感心した。


車のハンドルの大きなやつみたいな舵。軽い軽い。車と同じようにすぐ向きを変える事が出来る。


遅れていた僚船がスピードを上げて近づいてくる。


世界一周をしてきたヨットだけにでかい。クルーは10人強乗り込めるようになっている。


船内はきれいだ。食堂からキッチンからトイレと完備している。さすがにベッドはハンモックだった。10数人が寝るにはこれしか場所がないのだろう。


実に詳細な海図が備えてあった。西宮や神戸の、町や海が実に詳しく記載されている。こんな地図ははじめて見た。


船長ともう一人が男で、後の4人のクルーは皆女性だ。皆仕事を投げ捨てて、自費でこの世界一周レースに参加しているという。


某ソフトウェア・システム会社勤務のお二人。O氏とY氏。我らが乗った船のスポンサーは世界の東芝。


帰港の準備にかかるクルーと、にやけたわたくし。


下右側、関西家電大手M電器に勤務するT氏は、西宮の街を見て感慨にふける。(?)


西宮ハーバーには実に多くのヨットが停泊している。横浜のハーバーを知っている人が「横浜よりでかい!」と驚いていた。


ごくろうさん、ごくろうさん。お疲れさま。さぁ、後はうまいビールが待ってまっせ。


さよならキャリーちゃん。元気でね。色々とありがとう。



	金持ちのドラ息子が友達に居るわけじゃなし、ヨット持ってる知り合いもいない。知人にはグループでヨットを保有して楽しんで
	いる連中もいるが、このヨットの3分の1もない。今回このヨットに乗ってみて、加山雄三がヨットに入れあげている気持ちが解
	ったような気がする。実に爽快だ。勿論、雨や嵐の航海もあるだろう、でもそれはそれで楽しいかもしれない。
	これ程のヨットなら、なるほど世界一周もできそうだ。今回このヨットは、スポンサーとクルーを求めて日本に立ち寄ったそうだ。
	横浜と神戸(西宮)で今回のような試乗デモンストレーションを行い、世界一周の旅を続けているらしい。クルーは応募してきた
	一般の人達で、一人約500万円を払って2,3年のヨット生活を楽しんでいるという事だ。おもしろいシステム。私も独身で
	20年若かったらヨットに乗ってもいいかな。しかし、500万円はなかろうな、きっと。

	ヨットは我々を降ろすと、待機していた他のクルーを乗せそのまま韓国の釜山港に向けて出発してしまった。何でも神戸港での税
	関手続きに時間がないらしく、試乗記念パーティにも参加しないまま行ってしまった。
	ありがとうね。又ヨットに乗りたいのぉ。




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