2017年春 ウズベキスタン紀行 はじめに



	

	

	今回の旅は、福岡に住むwifeの友人大戸さんから、wifeが誘いを受けて始まった。wifeから
	「行かない?」と誘われた当初、小生は、紛争中のアフガニスタンの近隣国であるし、ウズ
	ベキスタンについても殆ど知識は持ち合わせていなかったので、「えぇ、そんなトコ行って
	大丈夫かいな?」とあまり乗り気では無かった。
	しかしウズベキスタンについて調べると、シルクロードの西の果てだし東の果てには一度行
	ったので、「ここも行かないとシルコロードはわからんぞ」と言う気になって、同行を承知
	した。

			

聞けば今回の旅は「ワールド航空サービス(株)」と言う会社が企画したものだそうで、成 田、中部、福岡からサマルカンドへ直行便が出るのだそうだ。日本からの定期便は無い。 (首都のタシケントへは定期便があるようだ)。 しかし旅行社の企画によるウズベキスタン・ツアーが定期的に実施されているので、これま での相当数の日本人がウズベキスタン、トルクメニスタン等を訪れているらしい。 今回我々はワールドの福岡支店を窓口にしているので、福岡空港からの直行便に乗るのだ。 ウズベキスタン政府も日本人向けの観光には相当力を入れているそうで、我々が到着した日 の翌日には、政府の歓迎式典が行われ、観光大臣が挨拶をし、レギスタン広場では3Dマッ ピングを使った幻想的な光と音のショーまであった。当初心配した紛争の影など微塵も無か った。
中央アジア 出典:ウィキペディア 中央アジアは、ユーラシア大陸またアジア中央部の内陸地域である。18世紀から19世紀にか けては一般にトルキスタンを指したが、現在でも使用される。トルキスタンとは「テュルク の土地」を意味し、テュルク(突厥他)系民族が居住しており、西トルキスタンと東トルキ スタンの東西に分割している。 西トルキスタンには、旧ソ連諸国のうちカザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメ ニスタン、ウズベキスタンの5か国が含まれる(中央アジア5か国)。 東トルキスタンは中華民国に併合されて以降、新疆省と成り、中華人民共和国に併合されて 以降は新疆ウイグル自治区となった。中国領トルキスタン、ウイグルスタンともいう。 広義には、「アジアの中央部」を意味し、東西トルキスタンのほか、カザフステップ、ジュ ンガル盆地、チベット、モンゴル高原、アフガニスタン北部、イラン東部、南ロシア草原を 含む。UNESCOはトルキスタン以外にも、モンゴル地域、チベット地域、アフガニスタン、イ ラン北東部、パキスタン北部、インド北部、ロシアのシベリア南部などを中央アジア概念の 中に含めている。 私は元来、あまり世界史は得意では無いが、この中央アジア諸国の歴史にはお手上げである。多少学習したと しても、とても一朝一夕に頭に入るものではない。日本のように時代の流れが直線的ではなく、いわば3D的 に流れていると言ってもよい。シルクロードと言う言葉に憧れて、エキゾチックなロマンを期待してきてみた が、とんでもない歴史と人種の坩堝の中に投げ込まれたなという気がした旅だった。 この紀行記は、基本的に、旅行中私の書いた日記を元に構成しているが、なにせ移動の最中に列車やバスの中で 記述したので、例によって自分の文字ながら判読できない部分や思い込みによる誤記もある。帰国後、極力資料 と照らし合わせて校正したつもりだが、それでも幾分かの誤りを含んでいる可能性がある。ご了承を頂きたい。