Music: Across the Universe
御宿 「The Earth」ジ・アース
このホテルのHPを見ると、「嵐を観るホテル」とある。いかにもという感じがする。嵐でなく
とも海も星もさぞ素晴らしい事だろう。以下の写真はこのHPから拝借したものだが、これを見
ただけで、このホテルのセンスがわかる。
Arrival
ホテルに近づくと、作務衣を着たお兄ちゃんが迎えに出ている。まさか一日中立って客を待ち
構えているのじゃなかろうな、と思って聞いて見ると、「センサーがあって、車が来るとわか
るんです。」と言うことだった。そうだろなぁ。円形の車寄せの中を通ってエントランスへ行く。
フロントの先にある休憩室の中から熊野灘を見る。全館禁煙なので、煙草は灰皿を持ってデッキへゆく。
お茶を飲み、ここでホテル全体の説明を受けて部屋へ案内される。ここは2階なので下へ降りてゆく。
部屋で浴衣に着替えて、wifeが車にメガネを忘れたというので、浴衣姿のまま駐車場へ行って
みる。ゆかたはこのホテルの公式衣(?)なので、これでうろうろしても構わないのだそうだ。
尤も、外に出て行く所は無いしね。
円形の車寄せとエントランスを結ぶ通路。木目調のコンクリート打ちっ放しがなかなかいい。
通路の横にある中庭。
Our Room
部屋はメゾネットである。驚いた。イタリアのマテーラ(サッシ)へ行った時二階があったが、
あればベッドだけが上にあったし、本格的なメゾネットは初めてだ。
1階テラスデッキから見た外の景色。中央、崖の上に建っているのは「石鏡(いじか)第一ホテル」
木々の間に熊野灘
リビングと和室
和室から見たリビング、とテラスデッキ(下)
二階へ昇る階段と、階段の上から見た景色。まだ大部分木に遮られている。二階の窓は電動でシャッターを上げ下げできる。
トイレは、ま普通だね。
セミダブルが二つならんでいて、6畳くらいかね。
上から下を、
下から上をみる。
寝室の奧に洗面所と内風呂。その先屋外に露天風呂がある。露天風呂は温泉で、24時間垂れ流し、違った、掛け流し。
男女別に入っている物が違うアメニティグッズ。「お持ち帰り下さい」と、瀟洒な和風小物袋に入っている。
温泉の湯は流れっぱなしだが、不思議なことに溢れていない。水量の微妙な調整がしてあるようだ。
誰が成分の分析をしたかまで開示してある。こんなのは初めて見た。
上をクリックして貰えば、露天風呂から見た全景が見れます。
さっそく露天風呂に入る。こりゃ内風呂に入る人なんかいるのかねぇ。
An Observation platform
屋上に展望台が作ってあって、360度周囲が見渡せる。熊野灘・太平洋は雄大だ!
Dinner
出迎えてくれたお兄ちゃんが給仕をしてくれたが、フラシュが上手く光らなかったようだ。この
お兄ちゃんは鈴鹿の出身で、ホテルの横に建っている従業員用の宿舎に住んでいるそうだ。この
ホテルは16室あって、二人客ばかりだと32人で満室。しかし6人部屋が一つ、4人部屋が幾
つかあって、まぁ、50人くらいで満室になるのだろう。我々の部屋は4人部屋のようだ。
娘が注文しておいてくれたシャンパンのロゼ。我々が結婚した年のワインを頼もうと思ったら
「目の玉が飛び出そうな」くらい高かったそうである。そりゃそうだろう、37年前のワインと
言ったら10万は降るまい。
アペタイザーは色とりどり。若鮎の甘露煮は旨かった。
上左は副女将の中村さん。この鳥羽の海でサーフィンをやっているそうだ。
さすがに魚は旨かった。伊勢エビに金粉がまぶしてあるのには驚いた。
Wifeはアワビのステーキは初めてだそうで感激していた。私は接待等で大分食べたが今日のは
黒鮑だもんね。また格別の味。肝ソースが野菜にも旨く合って、シャンパンがグイグイ進む。
九州では「鯛のまこ」と呼んでいる鯛の子が上品に焚いてあって、野菜もおいしかった。百合
根が花びらのように碗の中に落ちていた。
腹一杯になりそうなときに来たローストビーフ。ステーキだと全部食べれなかったかもしれない。これは死ぬほど旨かった。
上はちょっとボケてるが、何だったかな。下は酢のもの。タコが旨かった。
Wifeがシャンパン飲みすぎて気分が悪いというので、ご飯を頂いたところで部屋へ引っ込む。
グラス2杯くらいしか呑んでないと思うが、歳かねぇ。還暦だもんな。と言うことはボトル空
になったから、後は俺が全部呑んだのか。
中村さんが心配して、あとで部屋へフルーツと夜食をとどけてくれた。お世話になりました。
ソファーでダウンしているWifeを横目で見て、また露天風呂に入って、デッキで涼みながら一服。至福の時やね。
大浴場へ行ってみた
誰もいなかった。みんな部屋の露天風呂の方が気持ちいいのかもしれない。平泳ぎで泳いでみた。
風が出てくると、ザワザワと音を出して木々が揺れている。嵐の時はどうなるのだろう。見てみたい。
Sleeping Obahan!
子供の頃母親に、「かぁちゃん、布団で寝らんね!」と、毎晩言っていたのを思い出した。これは女の習性か。
星を見に展望台へ登ったが、今夜はあまり見えないようだった。北斗七星と北極星は見えた。
Dawn
五時半に夜明けと聞いていて、その時間丁度くらいに目覚め、大急ぎで休憩室に行くとみんな
ベランダへでて朝日が昇ってくるのを眺めていた。1組のカップルだけは夜明け関係なしに愛
をささやいていた(ようだった)。大急ぎで展望台へゆく。
太平洋から昇る朝日。クリックすれば大画面が見れます。上は私の500万画素携帯カメラで。下はwifeの i-phone4。
Breakfast
昨夜と同じ部屋の、違うテーブルで朝食。味噌汁には昨夜の伊勢エビの残りが殻付きで入っていた。
銀ダラ西京焼きはWifeの大好物。旨かった。
Go away!
いやぁ、いい宿だった。私が今までに泊まったホテル・宿の中では最高かも知れない。息子と
娘に感謝して、御宿を去る。また訪れたいが、年金暮らしの身ではとても自腹では無理だろね、
ははは。いやお二人さん、ありがとう。
廻りのみんなに今回の旅行の事を話したら、「私もやって貰った」という人は一人もいなかっ
た。「ええなぁー、儂そんなん何にもなかった」とか、「お子さんたちが旅行をセットなど、
親孝行ですね。私の時そんなの無かった。」とか、トヨタ子会社の社長をしていたコマツさん
などは、「いいなあ、子供達が温泉に連れて行ってくれるなんて、うらやましいな。私の娘に
筑前さんのスレッドを読ませよう。少しは見習えと。(笑)」と、掲示板に書いていた。。
邪馬台国大研究ホームページ / 井上ファミリー / 伊勢志摩の旅