2009年秋 イタリア旅行記(5) 9.21 マテーラ(サッシ)




2009.9.21 宵 サッシ





	
	荷物の整理がすんで、夕食までには時間があるので付近の散策に出る。十分程歩くと、最初に到着した教会前の広場にくる。ガイドブ
	ック売りのオジサンがまだいたので、片手を広げて5ユーロという仕草をすると、憶えていたらしく日本語版を持って離れた所から駆
	けて来た。憶えていたのが余程嬉しかったようで、「グラッチェ、グラッチェ」を連発していた。














	サッシの眺望通り(Strada Panoramica dei Sassi)

	サッソ・バリサーノ地区のサンタゴスティーノ教会と、サッソ・カヴェオーソ地区のサン・ピエトロ・カヴェオーソ教会のあいだを
	結ぶマドンナ・デッレ・ヴィルトゥ通り(Via Madonna delle Virtu)は、別名・サッシの眺望通りと呼ばれている。その名が示すとおり、
	この通りからのサッシ地区の眺望は抜群である。この通りは、グラヴィーナ渓谷の崖縁の上、サッシ地区の最も低いところを通ってい
	るために、見上げるような形で街の全体図を眺めることが出来る。さらには、グラヴィーナ渓谷や対岸にある天然の洞窟を利用した岩
	窟住居のパノラマを楽しむことも出来る。ゆっくりと散策しながら、マテーラのパノラマを堪能したい通りである。







	
	このガイドブックが古い、格調高い日本語で書かれていて、非常におもしろい。それから教会の中を見学した。若者が一人、最前列の
	長椅子に座って物思いに耽っていた。神への深い祈りを捧げていたのかもしれない。壁画がいくつか飾ってある。50セント払ってろう
	そくを置いてきた。この辺りは万国共通のようである。







	
	教会を出て、きた道を引き返す。峡谷との境に、大人の胸の高さまでくらいの塀、が煉瓦で積み上げてある。その一番上をかたつむり
	がはい回っていたが、そのカタツムリを集めて廻っているオジサンがいた。おそらく茹でて食うのだろう。wifeにそう話したら「ウエ
	ー」と言っていた。巻き貝だからサザエなんかと一緒なのに。いちじくの木も所々に植わっていて、wifeは塾してそうなやつをもいで
	いる。