2009.9.24 ローマ国立博物館








	ローマ国立博物館    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 
	ローマ国立博物館(ろーまこくりつはくぶつかん Museo Nazionale Romano) は、ローマにある、古代ギリシア・古代ローマの彫刻、壁
	画、考古遺物などを展示する博物館である。
	ローマのテルミニ駅(終着駅)近くにある古代ローマの浴場(ディオクレティアヌス帝浴場)跡に1911年、イタリア統一50周年を記念し
	て開館した博物館である。そのため「テルメ博物館」(「テルメ」は浴場の意)の別称で親しまれてきた。ディオクレティアヌス帝浴場
	は、著名なカラカラ浴場よりさらに規模が大きく、3,000人を収容することができたという。16世紀にはミケランジェロが、浴場の遺構
	を生かして、ここにサンタ・マリア・デリ・アンジェリ聖堂を建設した。ミケランジェロの死の直後、1565年には彼の構想に基づく回廊
	も建設されている。




	ローマ国立博物館は、20世紀末まではこの浴場跡を主たる展示館としてきたが、建物の老朽化や博物館施設としての不備が指摘されてい
	た。このため、彫刻、壁画などの主要な陳列品は、近接するマッシモ宮 (Palazzo Massimo) と市内ナヴォーナ広場近くのアルテンプス
	宮 (Palazzo Altemps) に移され、そちらで公開されている。




	収蔵品は、ローマおよび周辺から発掘された古代の彫刻、壁画、モザイク、考古遺物などである。枢機卿ルドヴィシのコレクションにあ
	ったことからその名がある『ルドヴィシの玉座』はアルテンプス宮に展示されている。現代に残る古代ギリシア彫刻は、原作そのもので
	なく、ローマ時代の模刻である場合が多いが、『ルドヴィシの玉座』は紀元前5世紀のギリシャで制作されたオリジナルで、海から生ま
	れるアフロディテを表わしている。マッシモ宮には、アウグストゥス帝の妃リウィアの別荘の壁画であった『リヴィア家のフレスコ』や、
	紀元前1世紀の『ファルネジーナ荘の壁画』などが収蔵されている。

	尚、この博物館には日本語の解説本がなかったので、各コーナーの説明はない。英語解説のあるところは、読んで頂けば何とか分かるの
	ではないかと思う。





上の壁は、ディオクレティアヌス帝浴場跡の壁である。


















	入口の庭園には、ローマ周辺の古代遺跡から出土した石造物や石棺が展示されている。西洋人にしては小さな石棺が多い。石棺の側面や
	蓋などには、葬られている人の名前、肖像レリーフなどが刻まれているので、子供用の石棺ではなさそうだ。



















古代ローマ帝国時代の甲冑。剣と比較して甲冑の腐食度が少ないのはレプリカだからかもしれない。















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これらは、ローマ市内で発見された墓碑や、館の前の表札である。家族のレリ−フが表札になっていたりする。













博物館中庭にも石造物がゴロゴロ。


















































	ほんとに人間の歴史というのは、世界中で同じ歩調を取っているのだなと言うことが良く分かる。勿論進んだ世界と遅れた世界、
	伝える側と伝えられる側という違いはあるのだけれども、土器を造り、金属器を造り、住宅を堅固なものにし、社会制度を確立
	させてゆくという過程は共通である。長いスパンでみれば、紀元前後に飛行機を発明した民族などいないように、人間は世界中
	で同じ歩みを続けながらともに発展してきたのだ。

















地中海における、イタリア文明の経緯や特徴も勿論解説してある。






大きな字で読みたい方は画像をクリックして下さい。でもそれでも読めないかも。

















ギリシヤ神話に登場する、髪の毛が蛇であるメドゥサの首。



























上の石敷きの部屋の上に石棺が置かれていた。古墳で言う石室やね。どっかにあったものを移築した、と解説にあった。





上は石棺。これは大人の大きさだ。








	ローマの古代解明のみではなく、考古学上重要な収蔵を誇る博物館である。紀元前2〜4世紀の彫刻やモザイクを所蔵するマッシモ宮、
	ルドヴィシ・コレクションを展示するアルテンプス宮、ディオクレティアヌスの浴場跡など数館に分かれている。 

	■住所: Palazzo Massimo, Largo di Villa Peretti 1
	■交通アクセス: 地下鉄A線レプッブリカRepubblica駅から徒歩5分
	■TEL: 06-39967700
	■開館時間: 9:00〜19:45
	■所要時間: 3時間
	■定休日 : 月、1/1、12/25
	■料  金: 7(全館共通、3日間有効)

以下はこの博物館で売っていた、唯一の日本語の本。





上が現在の姿で、下がその復元。







地下鉄「TERMINI」駅の入口。