第二日目 帯広から釧路・納沙布岬を経て羅臼へ 2016.6.12






	6月12日(日) 曇 途中小雨

	本日は、所属している「全国邪馬台国連絡協議会」の総会が東京で開かれる予定。東海・近畿支部の支部長
	としては出席しないとまずいのだが、この旅行は4ケ月前予約の安い航空運賃で申しこんであるので、Cancel
	できないのだ。無理を言って副支部長の飯田さんに代わって貰った。飯田さん、見てたらありがとね。



旅に出た習慣でいつも朝早く目が覚める。今朝も4:00頃起きたので、寝ているwifeを置いてホテルの周辺を散歩した。





帯広駅前にはいくつかのモニュメントが置いてある。市中で鹿を見ると奈良を思い出す。


















	ホテルにしては珍しく6:30から朝食OKだと言うので、6:30に食堂へ行く。驚いた、満員に近い。北海道の
	奴らは朝が早いなぁ。何とか席を確保し、私は和定食、wifeは中華粥の朝食を済ませて、7:30頃帯広を出発。







これが5日間我々の足になってくれたSUZUKIのSWIFT。めちゃ燃費が良かった。満タン(50L)で1,000km走った。









ご覧の皆様に、ま、気持ちだけ。定番の北海道みやげ。


























	釧路には10:00に着いて、これではいくら何でも海鮮丼の昼飯には早いなぁと「釧路の海鮮丼」を諦め、一路
	納沙布岬を目指す。








	帯広を出てからはサイロや牧場が現れて、これぞ北海道の風景だ。よしよし。小雨がパラつきだした。13:00
	過ぎ、日本最東端「納沙布岬」到着。「はるか彼方にゃ〜、大平洋ぉ〜」。










	2,3軒あった店の、一番普通そうなのに入ったらこれが大ハズレ。店内はやたら芸能人の色紙だらけで、1300
	円の、私はいくら丼、wifeはカニ丼をたのんだが超マズい。「大阪でもこんなマズい丼無いで」とヒソヒソ話
	しながら、我等の旅行の常で、それぞれ半分食って交換しながらそれでも完食。
	貧乏人って哀しいねぇ、残したら損すると思ってしまう。夕食に期待しよう。























北方四島が見える所に「道の駅 北方四島館(だったかな?)」がある。ここから国後島と歯舞群島が見える(らしい)。



道の駅じゃ無かった。正確には「北方展望塔、叫びの像(別海町)」だ。

	別海町内のオホーツク海に面した海岸線に建つ展望施設。総理府(当時)と北海道は、昭和53年に「北方領土を
	目で見る運動」を提唱し、国民の一人でも多くが北方領土問題に直面する現地に行って北方領土を目にしてもらう
	よう関係機関・各団体と連携してこの運動を進めることとなった。
	これを受け、北方領土対策協会により昭和57年、国庫補助により国後島の雄大な姿を目の前に見ることができる別
	海町尾岱沼の「白鳥台」に、北方展望塔が建設された。 
	展望塔からは、野付半島やオホーツク海に浮かぶ北方領土の国後島が一望できる。また、同施設の敷地内には、
	「叫びの像」が建立されている。これは、山形市の実業家故鈴木傳六氏が北方領土返還要求運動のために昭和57年
	建立し寄贈したもので、「島を返せ」と叫び続ける国民の総意を、老女とその孫に託した様子が力強く表現されて
	いる。また、野付半島から国後島までの距離は16kmであり、この距離にちなみ、「四島」に見立てた四本の柱と、
	叫びの像の間が16mになっている。( 別海町HPより)。













あれが不当にもロシアだもんなぁ。外国に占拠された島が本土から見えているのだ。断腸の思いである。










	風蓮湖の湿原や高原や牧場などを眺めながら、約3時間で知床半島に到着。今夜の宿は羅臼町の「民宿本間」、
	典型的な民宿だ。部屋の窓を開けると、道路を挟んでオホーツクの海が目の前。宿の女将さんが近所に露天風
	呂があるというので行って見た。車で5,6分。






	川の側に穴を掘って廻りをコンクリートで固めてある。男湯はそのまま林の中だが,女湯は板塀で囲ってある。
	その名も「熊の湯」。2,3人先客があった。聞けば近所の人で毎日来ていると言い、みんな専用の温泉グッズの
	カゴを下げていた。いい湯加減で、林からは鳥の囀り、川からはせせらぎの音、極楽極楽。しかも無料である。
	町のボランティアの皆さんが温泉の維持管理をしているという。お客さんに断って写真を撮らせて貰う。




































	6:30からの夕食に丁度間に合った。函館から、一週間の北海道旅行に出て三日目という夫婦と一緒だった。
	特に行き先も決めず、ボチボチかなと言う所で宿を探すのだそうだ。娘夫婦と孫二人の6人家族だそうだが、
	よくこうやって「旅に出てくる」と言って家を出てくるのだそうだ。刺身や添え物の他に、デカいキンキと毛
	ガニが一匹付いている。女将さんに毛ガニの食べ方を教えてもらう。キンキも毛ガニも旨かった。







キンキ。関西で食べるキンメダイかなと思ったら、全然違う魚であった。



と、毛ガニ。旨かったなぁ。毛ガニのちゃんとした食べ方を始めて知ったが、関西で食べる毛ガニとは全く旨さが違う。



	羅臼へ来るまで、高速にも地道にも廻りにはでっかい蕗がいっぱい生えていたが、この民宿の廻りも蕗だらけ。
	ほろ酔い加減で食後の散歩をしていると雨が降り出した。こりゃ、明日の知床クルージングは出航するのだろ
	うか。早々に部屋へ引き揚げ、オホーツクに降る雨を眺めている。絵になるねぇ。
	北海道第二夜が更けていった。





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