タイトル


2000年6月22日から7月3日まで、我々夫婦は結婚25周年を記念して英国旅行に旅立った。

何故英国かというと特にこれという理由はない。嫁藩は2,3年前から「銀婚式には海外旅行ね。」と言い続けていたが、特にどこに行きたいという訳ではないようだった。私としてはどうせ行くなら好きな歴史が堪能できる、インカやマヤの遺跡やイースター島に行ってみたかったが相方(あいかた)はあまり興味がなさそうであった。

日頃目一杯迷惑を掛け通しの当方としては「ここは一つ折れて嫁藩も初めてのヨーロッパにしておくか。」と観念した。 さてそれではどこへ行くかという事になって、ドイツ、イタリア、ギリシャ、いっそ駆け足で廻れるだけ廻ろうか、とかしばらくは行き先を巡っての議論が続いたが、その内、一つの国をじっくり廻ろうと意見が一致した。そしていつの間にやら、イギリスという所に落ち着いてしまった。
何よりも英語が通じるし、車が日本と同じ左側通行だし、嫁藩も「リンボーの英国はナントカ(林望)」みたいな本を読んでいて興味があったのと、私の親会社も英国企業で、一度その国を見ていてもいいかな、という気になったことなどが理由と言えば理由であろうか。但し、親会社を訪ねたりという仕事がらみは一切無し、というのが私の条件であった。
(実際、出発直前にロンドンで親会社へ寄る仕事を上司から打診されたが、いやその日はネス湖にいてロンドンからは遠く離れていますから、とお断り申し上げた。)

他にもこの旅行には嫁藩は以下のような希望を出した。10数年前に1回だけ仕事でアメリカの西海岸に行った事があるだけの私としては、大丈夫かいな?という様な内容だったが、若葉マークがやっととれた頃にアメリカを一人車で旅した事のある嫁藩にとってはあまり気にならないようであった。しかし、「案ずるより生むが安し」とはよく言ったもので、終わってみればどうという事は無かった。その希望とは、


(1)、ロンドンを離れたら後の日程は全てレンタカーで移動し、また車でロンドンへ帰ってくる。車の運転は嫁藩が担当し、私はナビゲーターに徹する。
  (と言っても、私は20代の初め酒酔い運転で事故を起こし免許取消になったまま現在に至っているので、道路を走る訳にはいかないのである。)
(2)、ロンドン以外ホテルは予約しない。行く先々で探して泊まる。
  (これはさすがに心配だったので、予約で一杯になりそうで嫁藩が泊まりたいと言った2軒のホテルだけは、日本からINTERNETで予約していった。)
(3)、ツアーには参加せず、切符の手配等も自分たちで行う。
  (と言っても全部嫁藩がやった様なもので、私は金の振り込みくらいしか準備作業には参加していない。)

これらの条件は、嫁藩の周囲でも無謀なと言う意見があったようであるが、なんとかなるだろうと言う楽天的な気分のまま、いざ決行という事にあいなった。


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