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朝早く起きて、すぐ近くの港町ペンザンスへ行く。車で10分ほど。
ヨットがあちこちに停泊していてきれいな港町だ。大小さまざまな漁船や商船も停泊している。ここから少し先へ行った小さな港に上がった魚が昨日の夕食の材料らしい。
7:30からの朝食をすませてCheck-outし、今日は一路ロンドンへ。

フロントのおじさんに、啓子が日本から持ってきた日本茶をプレゼントしたら、「WIFEが毎日日本茶を飲んでいる。大変嬉しい。ありがとう、ありがとう。」と大喜びされたそうだ。
駐車場から出るときドイツ人夫婦がいて、オッサンが何とかかんとかと話しかけてきた。どうやらバッテリーが上がって弱っているというような意味の事を言っているようだ。
「何か手伝うことがあるか?」と聞いたが、いやいい、と言ってしばらくゴソゴソしていたが、エンジンがかかりOK!
ホッとした顔で笑っている。どうやらオッサンもレンタカーらしい。勝手が分からないとみえて、BACKするのに前進したりしていた。
「Good Luck!」「Thank you!」で別れを告げ一路A30へ。






A30を東へ行き北へ行きしてBurasscornでM4へ入る。そのままM4を東へ突っ走れば後はもうロンドンだ。
ひたすら140km前後でドライブ。途中何度かサービスエリアから舞に電話を試みるが、いっこうに通じない。

午後2時にハーツへ車を戻す約束になっていたので、このまま行けばギリギリ間に合うかなという感じだった。
午後1時頃にM4からロンドン市内へ入る。ところがこれからが長かった。ロンドン市内は東京・大阪と同じだと言うことを全く計算に入れていなかったのが、大誤算だった。

今どこを走っているのかわからず、地図と道路標識を見比べながら、「そこ、右右!」とか「左、左」とかやりながら、長い時間かかってやっとホテルを探し当てる。
大英博物館の真裏。ハーツはすぐ側にあったので車を返却する。
黒人の兄ちゃんが色々CHECKしていたが、30分の超過料金と、満タンにできなかったガソリン代の不足分とを払って、1週間足になってくれたFORDともお別れだ。
ロンドンの町に入る直前、助手席に作ったタバコの焼けこげには気づかなかったようだ、シメシメ。日本ならエライ損害金を取られる所だろう。ハーツから荷物を引いてガラガラとホテル     へ向かう。カウンターは長蛇の列。どうやらCheck-inのラッシュのようだ。
おまけに、列を代わらされた新しい列の姉ちゃんは新人なのか、全く段取りが悪い。2,3組前のインド人だかアラブ人だかのオッサンも怒りまくっていた。我々の番になっても、日本で予約し入金も済んでいるのに、どこかへ電話して長いこと確認しまくっていた。あきれてしまう。まぁまぁかわいい顔をした姉ちゃんだが、頭はパーらしい。
並んでから、CHECK-INが済むまでに50分もかってしまった。前代未聞。他の同僚達が助けてやらないのも不思議だ。隣の列も日本に比べればはるかに段取りは悪そうだったが、それでも10分ぐらいではけていたのを考えると、このお姉ちゃんは一体どうした事だ。

このホテルは総数1,700室というものすごいマンモスホテル。そのせいか、外国からの団体客や修学旅行生が多い。ロンドンの町中で、100人200人と泊められるところはそう多くはないのだろう。部屋もあまり良くない。広さはまぁまぁで悪いという程ではないのだが、部屋の調度は安普請で、廊下はまるで遊園地の迷路のようだ。

荷物をほどき、紅茶を飲んで一服し一息ついたところでロンドン市内見物にでかける。
Oxford Streetあたりをうろうろして、嫁藩がBODY SHOPという店に入る。名前の通り石鹸や香料を売っている有名な店らしい。我々の実家の妹や姪達に、なにやら石鹸の詰め合わせの様なものを買っている。5つも6つも買って帰る。
待っている間退屈だったので黒人のガードマンの兄ちゃんと喋る。「世界中の旦那の仕事はいつも同じだね」「それは何だ?」「じつと耐えることさ。」「違いない。」という様な話をしていると嫁藩が勘定を済ませてやってきた。「じゃ、またな。」「Good TRIP!」とその兄ちゃんがニコニコ答えてくれたので嫁藩が驚いている。



市内をぐるぐる廻ってソーホーの中に迷い込む。みんな立ったまま、パブの前の路上にまで溢れて、グラスを片手に喋りまくっている。まったく日本の立ち飲み屋だ。違うのは若者が多いという事。若い女性も多い。路上に座り込んで飲んでいるネクタイ姿のグループもいる。嫁藩はしきりに入りたがっていたが、私は荷物を持っているし、一寸気おくれもしてホテルの方向へ歩き出した。



Streetの角にこぎれいなイタリア・レストランがあったので、今夜はここで夕食と決めて飛び込んだ。超ミニの美人マネージャーが、予約はあるかと聞いてきた。当然ないのだが、「8時半までの1時間なら2つ席があるがそれでもいいか?」というのでOKしてテーブルを確保。テーブルは全部で10も無いくらいの小さなレストランだったが、結構人気があるようだ。食事中に何組も飛び込んで来たが、みんな予約が無いと断られていた。我々はGOODタイミングだったのだ。Lucky!

客はやはりイタリア系が多かった。何とか言うパスタと肉料理をオーダーしてイタリアン・ビールを4,5本飲んだ。料理もビールもうまかった。小太りの若いウェイトレスに勧められて飲んだイタリアン・ビールで結構酔ってしまった。1時間ほどいてホテルへ戻る。




ホテルに着くとバタンキュー。嫁藩も早々と9時過ぎに寝てしまった。2時間ほどTVを見る。窓の外の、STREETを挟んで向かい側はロンドン大学だ。そう言えば、一時大阪支店に居た木村君はロンドン大学卒だったな。部屋は5階だったが、大学の部屋はみんな研究室のようだった。金曜の夜11時だというのに、幾つかの部屋には明かりがついている。




 

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