ストーンヘンジからマラジオン村へ【Mount Haven Hotel】


	5時半に目が覚める。今回はいつも5〜6時に起きている。紅茶を湧かしてリンゴを食べていると、昨日スーパーで買った朝食を
	食べてしまおうという事になり、ほんとはどこか外で食べる予定だった朝食を部屋で食べてしまう。7時に B & B出発。昨日見
	れなかったBCON・BRECON National Parkを見ようというので山の方へ走る。
	羊、牛が道路をうろうろしていてよけるのが大変。どこかで鹿が撥ねられていたが、これじゃ牛や羊も撥ねられるだろう。イギ
	リスの国立公園はどこもなだらかな高原、と言った感じだ。日本で言えば阿蘇に似ている。森は少ない。国立公園をぐるりと一
	回りして、一路ストーン・ヘンジへ向かう。



 



	12時頃到着。今や一大観光地と化している。エントランスで一人4£払い、ゲートを通って道路下のトンネルをくぐり、草原
	に出ると目の前がストーン・ヘンジだ。大きい。直径 20m以上はある円形の、円に沿って石棒を建てていった建造物である。日
	本で言えばちょうど縄文時代に、この石のサークル・モニュメントは作られている。この建造物についてはいろいろな説があり、
	今だに多くのミステリ−ファンの興味を刺激し続けている。太陽系を模したものだとか、宇宙人の目印だとか奇説もあるが、
	5,6000年前にこんなデカい石を建てた古代人のエネルギーには、洋の東西を問わず感服してしまう。諸説紛々ではあるが解説書
	を見る限り、発掘品が幾つか出ているし、私が推測するにどうやらここは墓だったと思う。

 





	今回の英国旅行で行きたかった、大英博物館、ネス湖、ストーン・ヘンジと、これで全てみたことになる。歴史倶楽部の連中に
	日本語の解説書を買い、哲平にTシャツを買った。ここにも日本人がたくさんいる。おばはん連中がコンダクターにつれられて
	見学している。耳に当てて聞く、電話機の大型のような解説機も日本語版があるし、パンフも日本語があり、相当数日本人が訪
	れていると思われる。近くにウッド・サークルという、木造のモニュメントもあるが、こちらには観光客は殆どこない。小さな
	木のベンチのようなサークルが並んでいるだけなので、特に歴史に興味がある人でもないと来ないのだろう。ストーンサークル
	に比べると寂しいもんだ。木のテーブルに座ってサンドイッチの昼食を取る。パンくずを鳥たちになげてやるとワッと寄ってき
	た。



	昼食後、一路A303からA30へ入ってMount Heavenをめざす。イギリス本土の最南西端。陸の果てだ。End of Landと呼ばれるは
	ずである。車も少なく、140km くらいでぶっ飛ばす。途中のガソリンスタンドから哲平にTELを入れる。北海道の舞にも電話す
	るが出ない。何度電話しても舞の電話にはつながらない。


夕方5時半頃 Mount Heavenに着く。Marazionという小さな村なのだが相当有名なのだろう高速道路に案内がある。Penzanceと いう大きな港町の手前から左には入って海岸沿いに行くとすぐ Marazion 村である。村に入ってだいぶ行ったところに Mount Heaven Hotelがあった。すぐ前に大聖堂が見えてすごい景色だ。海の中の大聖堂。






	さっそくCheck-inして荷物を部屋に入れ、散歩に出る。どこかの家族が海岸にいたが、オヤジがしきりに双眼鏡で海を見ている。
	何を見ているのかと思ったら、自分の家族や我々に向かっても「ドルフィン、ドルフィン」と叫んでいる。イルカを見ているの
	だ。我々も双眼鏡を取り出して覗いてみる。確かに大きな魚の背びれが見える。2,3匹いるようだ。オッサンは後から来たアベッ
	クに海の方を指さして説明している。ほんとにイルカかどうかは分からなかったが、サメなら大騒ぎになるだろうからイルカな
	のだろう。

 



村の中をぶらりと一回りしてホテルに戻る。下はマラジオン村の博物館。




	バーでビール、シェリー酒を飲みながら夕食のオーダーをして、テーブルの用意ができるのを待つ。ビールはイングランドのビ
	ールでやたら泡が立つタイプのやつ。さほど強くない。飲み終わった頃、用意が出来たというのでレストランへ行きテーブルに
	つく。中世の鎧や、舟の舳先に着いている等身大のような女神像や、その他もろもろの海の道具でデコレートされた白壁がなか
	なかおもしろい。
	スターターに続いて、二人とも「Sea Food…」なんとかというのを頼んだのだが、とてつもない量の皿が来て驚いた。こんなに
	くるのなら、一人は違うものをオーダーすべきだった。ムール貝にシュリンプ、茹でたエビ、サバの薫製、白身魚の味付けした
	刺身のようなものなど山ほどきた。相当頑張ったが結局食べきれずコーヒーを飲む。17室しかないホテルで、全館満室
	(NO Vacancy)という事だったが、食堂に来ている客を見ると全員イギリス人のようだった。(後でドイツ人、アラブ人もいたの
	がわかった。)どの客の料理もすごいボリュームがある。特にデザートのアイスクリームやケーキはでかい。我々のデザートも、
	いちごとマンゴーのシャ−ベットを2人分頼んだら、いちごの上にシャーベットを乗せたのが2段になって出てきた。オーダー
	間違い。レストラン脇の小部屋でイギリス人らしき老夫婦と一緒にコーヒーを飲む。シェリー酒が聞いたのか啓子は部屋へ戻る
	なりバタンキュー。早々と10時頃就寝。



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