Music: gently weep
御所野縄文博物館
2007年9月17日(月)
岩手県二戸郡一戸町


御所野縄文博物館(ごしょのじょうもんはくぶつかん) 岩手県二戸郡一戸町岩舘字御所野2
<概要>
縄文時代中期後半の遺跡・御所野遺跡がある御所野縄文公園内に、平成14年開館。展示室では全国で始めて発見された4000年前の
土屋根住居の出土状況をガラス張りの床下に展示し、その発掘から復原までを紹介している。また御所野遺跡を舞台とした縄文の暮
らしや遺跡の四季をスクリーンで上映したり、晩期の蒔前遺跡や山井遺跡の出土品を展示している。
開館時間 9:00〜17:00
休館日 月曜(祝日の場合翌日)、祝日の翌日
料金 大人300円、高大生200円、小中生150円
駐車場 50台(無料)
アクセス [ 電車 ]いわて銀河鉄道線一戸駅より車で5分 [ 車 ]東北自動車道八戸線一戸ICより5分
電話番号 0195-32-2652
他の施設 コインロッカー、休憩所、ミュージアムショップ



入館料を払って、博物館のエントランスホールから展示室へ入ると、真っ暗な空間に上から円筒形の光の筒が降りてきてからだ全体
が包まれる。これもSF映画のようだ。さらに次の部屋へ入ると、足元に強化ガラス張りシースルーの床下に、4,000年前の焼
失住居の保存された遺構が現れる。出土した状況のままで保存され展示してある。発掘時の状況や住居復元の様子や特徴を、モニタ
ーと音声が紹介している。展示室内には、日本各地の復原した竪穴住居と遺跡から出土した土器などが展示され、コンピューター・
グラフィックが縄文時代を再現したりと、さまざまな視点から御所野遺跡を理解してもらうような展示になっている。ここには体験
スペースもあり、縄文人も使ったとされる御所野遺跡近くの粘土を使って、土器作りづくりや、勾玉づくり、縄文編みなどの体験に
チャレンジすることができるそうだ。















展示室2は「御所野縄文ワールド」という名前で、縄文時代の日常や四季の移り変わりを、実際の出土品や衣装、スクリーンで紹介
している。御所野遺跡から出土した、アクセサリーなどの土器を展示する螺旋スロープを登ると2階展示室へ行く。今回は「北の縄
文 文化回廊」という特別展が開催されていて、東北の著名な遺跡から出土した遺物が一堂に集められ展示されていた。写真撮影も
OKで、今回すでに行った遺跡、これから行く遺跡の出土物もあってなかなか楽しかった。


























一戸町は岩手県の内陸部で、町の大部分を山林が占めている。町の中央部を馬淵川が北流し、その支流に小規模な集落が分布している。
この町にはなんと500カ所近い縄文遺跡があるという。川沿いの平坦部に固まって分布しているそうだ。御所野遺跡の発掘は平成元
年に実施されたが、縄文社会のその規模と内容は大きな反響を呼び、現地説明会には600名もの参加者があった。平成5年に国指定
史跡となり、平成14年に「御所野縄文公園」として整備され公開された。遺跡は、東西500m、南北100〜150mの、東西に
長い6万5千平方mという広大な面積を持つ。中央に配石遺構(墓?)があり、その東西に住居群が分布している。縄文時代中期の大
規模集落群である。




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