Music: 夜霧のめぐり逢い


春画展 SHUNGA
2016.2.24(水曜日)





	今月の歴史倶楽部例会は、2/28に京都市左京区の細見美術館へ行くことになったのだが、
	その日は生憎私は、住んでいるマンション自治会の会議が三つもあって参加出来ないので、
	今日一人で行って来た。
	「ひとひらの雪」がハラリ、ハラリと舞う感じに降ってきて、何とも「京都日より」な一日
	だった。会場は広くない。と言うか美術館としては狭い。










	この美術館は、ウィキペディアによれば、

	大阪府泉大津市で毛織物で財を成した実業家・細見亮市(通称:細見良、号:古香庵、1901−1978)とその
	長男・細見實(1922−2006)、三代細見良行(1954− )の3代が収集した東洋古美術品を展示するために開
	設された美術館である。1994年(平成6年)に財団法人細見美術財団として認可され、美術館の開館は1998
	年(平成10年)であった。
	細見家の収集品は、琳派や伊藤若冲らなど江戸時代の絵画や平安時代の仏画をはじめ、仏像、仏具などから
	古墳出土品に至るまで、日本美術のほとんどの分野にわたり、重要文化財指定物件、重要美術品認定物件を
	多数含む。細見亮市は「世界最高の美術品は日本の藤原時代の仏画だ」「自分は金属工芸からこの道に入っ
	たのでものの形の厳しさと甘さがわかる」と主張していたといい、事実、コレクションのなかでも仏教絵画
	や仏具、銅鏡などの金工品は傑出している。
	2代目の細見實も早くから父の薫陶を受けていたが、彼の関心の中心は琳派・若仲を中心とした江戸絵画で
	あった。父は宗教美術を至上と信じていたため、息子とコレクションをめぐり確執があったという。しかし、
	細見實は当時一般にはあまり知られていなかった若仲や酒井抱一などの江戸琳派の作も、後の研究に役立つ
	として念入りに収集した。細見美術館に「琳派美術館」の異名があるのはこうした所以である。

	美術館は、岡崎公園に隣接し、京都市美術館や京都国立近代美術館などにも近い、文化施設の集まる地域に
	ある。大江匡(おおえただす)設計の建物は、京都の町家のモチーフをとりいれた現代建築で、地下2階か
	ら地上3階まで吹き抜けとなった中庭、カフェ・レストラン、屋上庭園、茶室などが憩いの空間を形成して
	いる。なお、大阪府泉大津市松之浜町2丁目には、財団が所有する膳所城の高麗門が移築されている。

	とのことである。

	昨年12月23日まで東京・永青文庫で開かれた「春画展」が、京都の細見美術館で開催される。東京展と同様
	に18歳未満の入場を制限し、京都展用に一部内容を変更する。会期は2月6日から4月10日まで。
	「春画」は性的な事柄と笑いを表現した肉筆画や浮世絵版画を指し、西洋文化が取り入れられた明治以
	降は禁
	品扱いとされていた。2013年から2014年にかけてロンドンの大英博物館で開かれた春画展は約9万人を動員
	し高く評価され、昨年9月に日本初開催が実現。85日間で20万人超が来場し、好評を博した。

	京都展では デンマークや日本の美術館、研究所、個人が秘蔵する江戸時代の春画の名品を展示。鈴木春信
	や鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎のほか、京都会場限定で西川祐信や月岡雪鼎の作品が公開される。入館
	料は前売券が1,300円で、当日券は1,500円。
 
	■春画展 SHUNGA
	  会期:2016年2月6日(土) 〜4月10日(日)※会期中展示替あり
	     前期  2月6日(土)〜3月6日(日)
	     後期 3月8日(火)〜4月10日(日)
	  休館日:月曜日(3月21日は開館)
	  開館時間:午前10時〜午後6時 
	  ※3月18日以降の金、土曜日は午後8時まで開館  ※入館は、閉館の60分前まで

	注意事項:18歳未満は入館禁止(身分証等を持参)

























この画には、葛飾北斎が自分で考えたのではないかと言う「セリフ」が入っていた。笑ってしまうほど現代と一緒だった。
















































	私は本物の春画を見るのは初めてであったが、あんなにもモロに描いてあるのを実物で見ての
	第一印象は「みんなスケベだったのね」であった。性に対する興味やその具象化は既に縄文時
	代にもう始まっているし、古今東西、文学者等という連中はスケベの固まりだし、源氏物語が
	あんなに人気があるのはあれが「エロ小説」だからだ。
	従って性とその描写も長い歴史を持っているし、江戸時代のような他にあまりすることが無い
	時代に、画家達が春画を描きまくったのもよく理解できる。

	東京展と同様に、この『春画展』も女性が多かった。私のWIFEも友人達と数日前見に行ったし、
	今日も若い女子からええ年をしたおばんまで、とにかく女が多い。これは一体どういう現象な
	のだろうか。春画など普通女性は来場しにくそうな気がするが、東京では、日によっては男性
	よりも女性のほうが多かったようで、その現象はメディアにも多く取り上げられた。
	実は、大英博物館の『春画展』も来場者の6割が女性であったというデータが報じられている。
	「春画がなぜ女性たちを惹き付けるのか?」というテーマでNet 内にも色々と論評があるが、
	何の事は無い。私に言わせれば「女もスケベだから」である。
	女性達は堂々と見ているし、おっさんは自分と比べているのか、ニヤニヤしながら見ている奴
	が多い。私も「ほぉー、こんな昔から2Pや3Pがあったのか」とか、「平安時代から69は
	あるんやな」とか、口には出さないが隣のお姉ちゃんに話しかけたくなってくるのもしばしば
	であった。]
	しかしあれだけ並ぶとやや食傷気味である。もう最後のほうは早々に切り上げて、三条の博多
	ラーメンを食べに行った。ま、おもろいもんを見たと言うのが印象である。
















四条までの帰り道、本因坊の由来になった寺があった。














	
	阪急四条から正雀まで、特急と各停を乗り継いで帰って来た。正雀からJRの岸辺まで歩いて、
	JR岸辺からさらに家へ歩き出すと、吹田操車場跡の工事現場に発掘している所があった。
	私は行けなかったが、先日現地説明会があった所だ。確か江戸時代の集落跡じゃなかったかな?
	誰も近くに居なかったので聞けなかったが、ここはいま大開発中である。
	私が入院した国立循環器研究センターも、吹田市立病因もやがてこの辺りへ移転してくる。
	そのうち一大繁華街になって、もうWALKINGのコースから外さないとアカンな。











家から阪急までと、四条から美術館まで往復を歩いたので、万歩計は普段より多い
1万3千歩だった。しかし今日は、果たして1,500円払う価値があったかどうかは疑問やね。














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