Music: 女ひとり





	2013年9月15日から16日に掛けての台風18号の被害は凄かった。京都嵐山の渡月橋一帯も水浸しになった。桂川が氾濫し、渡月橋付近
	では浸水被害30軒超におよび、渡月橋や旅館前の道路が水につかった。

	年間約800万人の観光客が訪れ、紅葉の名所として知られる京都・嵐山。16日朝桂川が氾濫(はんらん)し、京都市は午前8時、一帯
	に避難指示を出した。約160の旅館やホテル、みやげ物店が並ぶ渡月橋付近では、観光シーズンを前に、30軒以上が浸水被害を受けた。 
	渡月橋南詰めの老舗旅館「渡月亭」では16日朝、桂川からあふれた水で地下の調理場が浸水した。3連休の最終日で館内は満室。約70
	人の宿泊客を従業員がボート5隻で避難させた。世界遺産・天龍寺も建物に影響はなかったものの、同寺の別院にあたる臨川寺では表
	門を越えて、参道の中門まで水が入ってきたという。 

桂川があふれ、水につかった渡月橋
	私は九州から、京都に憧れて大阪へ出てきてちょうど40年になるが、渡月橋が水浸しになる光景など初めて見た。自然の猛威という
	奴はほんとに恐ろしい。思えば400年前、角倉了以が開墾しようと思い立った保津川は、毎年こう言う光景を見たのかも知れない。
	台風後、嵐山には行っていなかったので、久々にブラリと嵐山を歩いてみることにした。ま、違う目的もあるのだが。


災害の爪痕は至る所に残っていた。街一帯が修復の真っ最中である。



幸いにも渡月橋は流されずにすんでいるが、濁流の痕跡はアチコチに残る。



角倉了以はこの有様をどう思うのだろうかと考えたら、急に千光寺を訪ねてみたくなった。




	
	渡月橋を渡る手前を左へ折れると千光寺へ行くのだが、その入り口に「櫟谷・宗像神社」がある。今まで何かあるなとは思っていたが、
	神社だったとは気づかなかった。嵐山モンキー・パークなるものもある。こっちは全然知らなかった。帰りに寄ってみるとしよう。










久しぶりに来た千光寺である。前回、前々回はもう危ないのではと思うほどの大悲閣だったが、少しは修復されているだろうか?









二人で乗ったら一人1,750円か。これも高いんじゃなかろうか。ま、二人なら投資やね。





船着き場の陰に「西芳寺」なるものの石柱がある。これは知らなかった。まさかあの苔寺の「西芳寺」かな。こんなところに?

渡月橋を渡っていたら。ブルトーザーがひっくり返した土の中に、獲物を求めて彷徨(うろつ)くサギたちがいた。







	
	渡月橋を渡り、保津川の右岸(左岸かな?)を上流へ上って嵐山公園へゆく。実は本日嵐山へ来たのはここを訪れるのが目的だった。
	ここにある「小倉百人一首の碑」を巡る小さな旅なのだ。





嵐山公園を出ると、絵に描いたような竹林があって、その先に昔の俳優・大河内伝次郎が持っていた「大河内山荘」がある。







	
	山荘入り口で、入ろうか迷っているような素振りの兄ちゃんがいたので話しかけてみた。

		「どしたん?入ろうか迷てんの?」
		「そうです。高いなぁと思って」
		「京都は何でも高いやろ?」
		「そうですね」
		「どっから来たん?」
		「東京です」
		「東京!男一人で?」
		「はぁ」
		「ふぅ〜ん。ま、頑張りや」
		「はぁ」



「高い!儂、昔見たからええわ」と入り口前でUターンしてさらに先へ進むと池があって「御髪神社」とあった。ここも全く記憶に無い。



















道なりに行くと落柿舎の前へ出た。そうかここへ出るんか。してみるともう何十年ぶりかもしれんな。





落柿舎の対面に何やら銅像が建っていた。昔はこんなもん無かったで。「昔とは 父母のいませし 頃を言い」




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嵯峨天皇第八皇女【有智子内親王(うちこないしんのう)】










クリックすれば説明の看板が読めます。この料理屋の主人が建てたもののようだ。



TVで見ると、美空ひばり館もどっぽり洪水に浸かっていた。そのせいか営業不振かは知らないが、どうやら閉館したようだ。





さぁ三条へ出るぞ。「池田屋を見たい」というのでそこで食事することにした。安いところで良かった。その後が高そう。



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