●高宮神社 高宮には、高宮神社と大杜御祖神社の2つの神社があり、両社とも延喜式内社で、かつ親子関係の神社である。1つの村の中での このような類例はめずらしい。 祭神は『先代旧事本紀』(平安時代)に高宮神主たちの祖先と記載されている天剛風命(あめのこかぜのみこと)で、大杜御祖神社 の祭神、天萬魂命(あめのよろずたまのみこと)の子神にあたる。江戸時代には、旧讃良郡内の一番の大宮として「一の宮」ともよ ばれていた。 延喜式内社とは、延喜5年(905) に藤原時平らによって編纂が開始された「延喜式」(律令の施行細目を集大成した古代の法典) の 巻九・十(いわゆる「延喜式神名帳」) に記載されている神社のことで、その数は神社2861社、祭神3132座にのぼる。式内社とも よばれる。