2012年秋・第180回例会 北海道・道南の旅
西崎山ストーンサークル
2012.10.9(火)



ここから遊歩道を50m程進む。

西崎山環状列石 出典:北海道文化資源データベース
■概要・見所
余市町と小樽市の境界となる西崎山の尾根には環状列石(ストーンサークル)と呼ばれる人頭大や幼児の頭ほどの石を円形に並べ、中
心に棒状の石を立てた特殊な遺構が見られます。
配石の間からは、縄文時代後期中頃の土器が出るとともに、配石の下にも直径50cm、深さ70cmほどの穴があり、中からは燐分が検
出されているため、この穴は遺体を埋葬した墓と考えられます。1区は北海道指定史跡となっています。2区は3基の配石が調査され、
尾根の3区は3つの群をなす配石があります。尾根先端の4区は5基の配石があります。
●所在地 〒046-0001 余市郡余市町栄町
●その他問合せ先 [名称]余市町教育委員会文化財課
[住所]〒046-8546余市郡余市町入舟町21
[TEL]0135-22-6187
●文化財の指定 北海道指定史跡
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]屋外のため自由見学


昭和25年の発掘調査で「環状列石墓」と認められ、道指定史跡となっている。海に面した小高い山の山頂部が平坦になっており、そこに
長経17メートル、短経12メートルの楕円状に、大小多数の石が散在している。発見された遺物は土器の破片だけで、縄文後期末のものと
みられている。現在かなり荒廃しているが、ストーンサークルの特徴は見学出来る。
環状列石は、縄文時代後期の集合墓地で、石が環状に配置されている点から環状列石、またはストーンサークルと呼ばれる。古くは環状
石籬(かんじょうせきり)とも呼ばれていた。特に北海道・東北に集中している。
北海道でも各地に幾つかあるが、小樽市から余市町にかけてはストーンサークルが80基以上見つかっており、いずれも約3,500年
前の縄文後期の築造と推定される。また穴の中に燐分が含まれていたことから、ここは墓であったろうと説明板に書いてある。別の説明
板には「クマ出没に注意」ともあった。「大声で、出来ればラジオとかを鳴らして進む事」とある。怖ぁ〜。

「うわぁ〜、でたぁ−」と大慌てで逃げるコマツさん、ってか。風前のともしびってやつね。








ここは山の頂上部である。対岸に余市のシリパ岬が見える。フゴッペ洞窟からも近く付近には「大谷地貝塚」などもある。




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