2012年秋・第180回例会
北海道・道南の旅


2012.10.8−10.10
大阪本町・歴史倶楽部 第180回例会 北海道の遺跡を訪ねて
実施日: 平成24年10月8日(月曜)〜10月10日(水曜)
第一日目
・千歳空港 − 千歳市 − 恵庭市 − 札幌市 ― 小樽市 (− 余市:時間あれば)
・ANA771 伊丹空港 8:45 − 新千歳空港 10:35(大阪4人組)
・レンタカーWHミニバン7人乗り(千歳空港借車−千歳空港返却)
・コース&見学予定遺跡 <キウス周堤墓、カリンバ遺跡、恵庭郷土資料館、札幌市開拓記念博物館、手宮洞窟、フゴッペ洞窟等>
第二日目
・小樽市 − ニセコ − 長万部 − 森 − 南茅部町 − 函館
・コース&見学予定遺跡 <大船C遺跡・保存館、函館市縄文センター、函館市立博物館等>
第三日目
・函館 − 長万部 − 入り江貝塚・資料館 − 白老・アイヌ村 − 千歳空港
・コース&見学予定遺跡 <大船C遺跡・保存館、函館市縄文センター、函館市立博物館等>
詳細なガイドブック(当初計画時)をご覧になりたい方は、以下のアイコンを右クリックして、ご自分のPCへダウンロードしてから
ご覧ください。そのままクリックすると、容量が大きいため(37MB)うまく表示できない場合があります。
待ちに待った北海道へ来た。私は娘が北海道に居た事もあって、もう北海道には十回くらい遊びに来た。「旧石器ねつ造事件」
が発覚したのも北海道にいた時だった。何度来ても胸が躍る。九州で生まれた人間にとっては、「北の大地」は永遠の憧れで
ある。北海道の大学を選んだ友人も何人かいた。東京の営業課長時代にも、「新規顧客開拓」と称して2回出張した事がある。
仕事は金曜日にやって、土日は札幌周辺の遺跡巡りや博物館めぐりに費やした。長距離バスを使って小樽や旭川にも行ったが、
さすがに3度目は部長もハンコを押さなかった。
北の歴史に興味を持ちだして、西とはまた違う「日本人のルーツ」がここにもあると知って、相変わらず北海道には惹かれて
いる。遥か彼方のオホーツクからやって来て、一大文化圏を形成してかき消えてしまったオホーツク文化人、カムチャッカに
もアリューシャン列島にもいるアイヌ民族、アムール川流域からやってきて、小樽・余市地方に溶け込んだ人々、どれをとっ
ても胸躍る歴史の壮大な流れである。
今回の旅は、主として縄文時代の遺跡巡りだが、東北北部の縄文人と北海道縄文人達との多くの共通点は、津軽海峡を渡って
行き来した縄文人達の姿を彷彿とさせる。雄大な北の大地で生きてきた人々のイメージが、脳内にいっぱい広がって、あぁ、
タイムマシンが欲しいとまた思ってしまう。

上の写真はイメージである。縄文人達の船が帆を持っていたかどうかにはついては、こんにちの考古学の成果からはまだ確認
されていない。写真は、紀元前にエジプトから地中海を渡ってギリシャへ脱出した船を復元して、実際に地中海を渡っている
所である。
このHPの写真は、参加者6名の全員が撮影した写真で構成されている。写真の主に右下に、写真提供者識別のスタンプを押
している。何もスタンプのないものが私の撮影分である。

写真の枚数は、編集後の段階で、河内57枚、河原120枚、小松16枚、西本19枚、
橋爪7枚(敬称略)、scan画像72枚、筑前913枚の合計1,204枚に及んだ。それでも
今日は 2012.12.12 だからたった2カ月、私としては驚異的なSPEEDでHP化が終了した。
1日目

2日目

3日目

戻ってきて
北海道から帰って程なく、西本さんからあるデータが送られてきた。西本さんが、旅行中ずっと躰に付けていたGPSメモのデータで
ある。万歩計くらいの大きさで、衛星とやりとりしながら移動していった場所の緯度・経度データ等を記録しているのだ。驚いた。
PCへ取り込んで、Gogleと連携させて地図上にその軌跡を描くことが出来るという代物である。万歩計みたいな奴の値段は数千円だ
ったが、昔なら、007か CIAかが持っているようなものを、今は一般市民が自由に手に入れることが出来る。技術の進歩はホンマに
矢の如しである。
同時にこういうことも考えた。現代日本では、平和にこういう最新技術を使って遊ぶことが出来るような世の中になっているという
のに、イラクやアフガンやその他のイスラム過激派達がドンパチやっている世界では、大半の市民は生きるか死ぬかの世界にいる。
毎日子供が飢えて死んでいっている国もあるし、1万年前の原始人と同じような生活を送っている民族もまた、現代に生存している。
この違いは何であろうか?その問いはおそらく、哲学者たちにも永久に解けないだろう。「水は川に、花は野に。」
実際に移動した場所のデーターを本メールに添付します。これは私が身につけていたGPSロガーのデータです。行程の軌跡やその
時の高度、スピードなどが見れます。話題になりそうなものだけにしました。
2日目の運転はパトカーに目をつけられましたが高速道路以外で65km/時 を超えたのはほんの一瞬だけでした。3日目の飛行機は
高度12000m 時速800kmから下で運行するのがよくわかります。(千歳より少し経った津軽海峡の上から伊丹までです。)
西本恆俊



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