Music: 夕焼け小焼け
中山荘園古墳
地図に従ってライオンズマンションの側まで来たが判らない。さんざん探して「もう取り壊されたんちゃうか?」「マンションの下に
あるんとちゃうやろか」などと言いつつ、近所のオジサンが庭の手入れをしていたので尋ねると、「マンションの脇に小さな公園があ
ってそこから上るんでっせ」と教えてくれる。公園では若いお母さんが坊やのキャッチボールの相手をしていた。
國指定だもんね、取り壊すわけは無いな。
ココは西の端で、ここからライオンズマンションが東へ100戸は居住者がいそうな規模で広がっている。
階段を上ると、1つだけ保存された古墳が見えた。石室へは入れない。マンションの子供達が遊んだら危ないからだろうな。
中山荘園古墳
中山荘園古墳(なかやまそうえんこふん)は、兵庫県宝塚市にある八角墳。長尾山の丘陵部南斜面に位置する。八角形に加えて南面す
る前庭部には幅8メートル長さ4メートルの張り出しがあり、日本で唯一の特殊な形状をしている古墳である。横穴式石室の特異な羨道
部や墳丘が極端に高いことなどから、造営年代は古墳時代の終末期、7世紀中頃と考えられている。 出土品が少ないことから、早くか
ら盗掘されていたと考えられる。国の史跡に指定されている。八角形の古墳は奈良の飛鳥などで天皇陵と考えられるものにはあるが、
この地域になぜこのような形をした古墳が造られたのかはよくわかっていない。
<概要>
墳丘直径13メートル
高さ2.6メートル
各辺の長さ4.5〜6メートル
<発掘調査時>
1983年3月、マンション建設時に古墳の存在が発覚。 記録のため発掘調査を行った結果、特異な形状が発見され、古墳全てを残すため
にマンションの規模を縮小した。1999年に国の指定を受けたことから公園化整備が行われ、2006年から一般公開が行われている。
まさしく八角形である。飛鳥の天皇陵のようだ。
<副葬品>
石室の中央から赤色顔料・ベンガラが発見された程度で、主だった副葬品類は発見されなかった。
<所在地・交通>
兵庫県宝塚市中山荘園 阪急宝塚本線売布神社駅から徒歩10分中山駅から徒歩13分
クリックで拡大。
クリックで拡大。
変わった形状の古墳である。「日本で唯一の」と言うのも凄い。
クリックで拡大。
ここは付近では一番の高台である。被葬者は自分が生きていた所を見おろす場所に葬られているのだ。
さぁ、本日最後の訪問地「市杵島姫神社」をめざそう。
邪馬台国大研究/ 歴史倶楽部/ 187回例会・宝塚歴史散策