Music: 星に祈りを




2013.2.17(日曜日) 

ここは新潟へ来て知った遺跡である。今日は西区を回ろうと言う事になって見学地に加えた。古代の、主にサケの漁場である。








	的場遺跡  出典:ウィキペディア

	的場遺跡(まとばいせき)は、新潟県新潟市西区的場流通一丁目にある遺跡。現在は存在しないが、かつて的場山と言われる砂丘
	があり、そこに遺跡がある。縄文時代晩期から中世まで断続に存在していた遺跡である。

	1989年、1990年に流通センター拡張計画に新潟市教育委員会が発掘調査をした。その結果、大型の倉庫を含む14棟の掘立柱建築物
	が見つかった。さらに奈良時代、平安時代に遺物も大量に見つかった。特徴的なのは、漁具や官衙(現在の役所)的な遺物が大量
	に出土したことである。このことにより近くの信濃川や西川が漁場であったと推測される。

	1992年、新潟市の史跡に指定。
	1993年、出土した遺物一式を新潟市文化財に指定。
	1994年、新潟県の史跡に指定。
	1996年、出土した遺物一式を新潟県文化財に指定。

	<出土した遺物>

	漁具
	管状の土錘8600
	木製の浮き100 大小2種類あり、大型なものは昭和初期にサケ網に、小型なものは潟湖で使用されていた刺し網に似ている。
	木製の網針、石製の大型錘、舟の櫂、ロープ

	<官衙的な物>

	役人が身に付けた革帯の飾り金具
	太刀の金具
	木靴

	<祀具的な物>

	斉串
	人形
	舟形
	馬形

	<その他>

	人名が書かれた墨書土器
	木簡 「杉人鮭」や「をの尓へ(魚の贄)」と書かれた荷札があり、このことから捕獲した魚を、荷造りして運んでいたことが推察
	される。「狄食」と記されている物のあった。 ※狄とは日本海側の蝦夷を指す。

	※なお、これほど大量に出土することは珍しい。









白い棒は建物の柱の跡







いくつかの資料が展示してある東屋













ここにも建物の跡が。してみるとこの東屋もここに建っていた建物なのだろうか。





































この側まで川が来ていたわけだ。若しかして海かな。(上の地図を見ろって)。






クリックで拡大します。

<
これは拡大しません。



クリックで拡大します。公園全景です。


	発掘調査によって、奈良・平安時代を中心とする多量の土器や漁具等の遺物が、非常によい状態で出土しました。中でも注目される
	のは、文字が記された木の札(木簡−もっかん−)や、奈良時代に流通した古い銭貨の一つである和同開珎(わどうかいちん)が出
	土したことです。また、魚とりに使う網のおもりと浮きのセットなど、全国的にも貴重な資料といえます。的場遺跡は、奈良・平安
	時代の水産物の捕獲や管理に関係する基地のような性格を持っていたようです。この遺跡出土遺物は県・市の指定文化財となってい
	ます。また、この遺跡は現在、的場史跡公園として整備されています。

	<的場史跡公園>

	発掘された土器などを展示し、奈良・平安時代の的場遺跡を紹介する、市内初の史跡公園です。発掘された遺跡は公園の地下に保存
	され、地上の施設に資料を展示しています。

	・施設内容	高床式倉庫をイメージした、東屋兼展示施設 
			当時の潟をイメージした水辺
	・所在地	西区的場流通1丁目2番地1
	・交通		【バス】流通センター線「流通センター会館前」下車徒歩約7分
			【車】北陸自動車道 新潟西インターチェンジから約10分
			   新潟西バイパス(国道116号)小新インターチェンジから約5分 
	・駐車場	無し 

	(出典:新潟市HP)

以下は新潟市歴史博物館に展示されていた的場遺跡関連の資料です。













































こんな物を残したまま埋まってしまうとは、この役所はどんな終焉を迎えたのだろう。



邪馬台国大研究/ 歴史倶楽部Annex/ 新潟アゲイン