展示室はそう広くない。10人も入れば一杯になりそうに狭い。写真撮影は禁止だったが、禁止する意味はどこにもないような気がする。
上の写真は、我が「歴史倶楽部」の会員、郭公さんがこの山の神遺跡に行って写してきたもの。以下は郭公さんの掲示板でそのあたりを
やりとりした時のもの。二人とも、第132回「怨霊の旅」例会へ出かける直前で、雨を気にしながらの早朝のやりとり。
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山ノ神遺跡 郭公 投稿日:2008/05/21(Wed) 07:10 No.380 【返信】
狭井神社の裏、谷を挟んで山中にあり。
三世紀から八世紀くらいの祭祀遺物。
大物主が祀られる以前からの三輪山周辺の祭祀遺跡。
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Re: 山ノ神遺跡 筑前 - 2008/05/24(Sat) 23:01 No.381
郭公さん、ここからの出土品の一部です。(上記「山の神遺跡」の出土品の写真)
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Re: 山ノ神遺跡 郭公 - 2008/05/25(Sun) 03:51 No.382
三輪山に大物主を祀ったのは陶邑の大田田根子を呼んでからのことになり、須恵器を伴っていて、五世紀後半あたりからとされています。
この山ノ神遺跡はもっと古くからの祭祀跡になります。
もう一箇所、狭井神社から西へ下ったあたりにも磐座を伴う祭祀跡があるらしいです。
先週、行ってみて思ったのですが、狭井神社の方が大神神社より三輪山信仰についてはよほど由緒がしっかりしているように思いました。
大神神社はたしかに大物主を祀るために創祀されたものでしょうが、狭井神社は大物主以前の神体山としての三輪山信仰と申しますか、
大物主以前の古相を伝えているんじゃないかと。
しかしまあ、よく降りますね。雷も鳴ってます。
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Re: 山ノ神遺跡 筑前 - 2008/05/25(Sun) 07:28 No.383
このあたりの起源は非常に難しいですね。記紀に伝える描写のどこまでが真実かも微妙ですし、私は三輪は出雲の属国だったと思ってい
るので、神武天皇が狭井川ほとりのイトススキヒメ(?だったかな)を娶る前に、国津神の勢力は確立していたものと思われます。
狭井神社に狭井川、これも三輪山とは一体どんな関係だったのでしょうか?
ほんとに砂鉄を集めてたたら製鉄を行っていたのか?いつ頃に?
三輪山周辺からは縄文・弥生の遺跡もありますし、反対に巻向からは古墳時代の、それも山野辺の道に墓が出来ていた頃、(崇神、垂仁、
景行の頃)の遺跡しか在りません。つまり巻向は古墳時代のある時期だけ突如現われ消えていった遺跡なのですね。これでは到底邪馬台
国ではあり得ないし、初期大和王権の担い手達の祭祀宮殿だったとしか思えません。住居跡が全くないのも不思議です。
そろそろ京都へ出発ですので、続きはまた後日。では9時15分に。
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Re: 巻向遺跡 筑前 - 2008/05/31(Sat) 21:42 No.384
巻向遺跡は、昔は「大田遺跡」と言っていたんですよね。169号線に沿って山野辺の道を行くと、「大田」という集落があり、「大田」
の信号もあります。勿論大田田根子から来ている地名ですね。巻向という地名は、「日本書紀」に載っているからというので駅名に付け
たのが最初で、それから巻向小学校やら、巻向郵便局が出来て、大田遺跡も巻向遺跡と改名されました。森浩一さんなんかは、「大田遺
跡」のままのほうが由緒を表しているからそのままにしておけと、だいぶ反対していたんですけどね。石野博信氏が改名したもののよう
です。
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このあたり(上下の写真)が「山の神遺跡」の出土品。
下見の時は4人だったのでゆっくりと見学していったが、本番時には時間も無く15人だったので、ここは上の資料を見て貰う事にしてパス。
邪馬台国大研究ホームページ / INOUES.NET /山の辺の道_三輪神社宝物殿