Music: 雨降りお月さん

歴史倶楽部 125回例会

洞川温泉・「花屋徳兵衛」旅館
2007年9月1日(土)















	役の行者の弟子だった「後鬼」の湯。役の行者を描いた絵や彫刻では必ず二匹の鬼が側に控えているが、これが「前鬼」「後鬼」であ
	る。後に「後鬼」とは、ここ洞川の住民のことを言うようになったようだ。「後鬼」の子孫が洞川の住民という話もある。それでここ
	に「後鬼の湯」があるのだろう。
	泊まった旅籠(はたご)は、まさしく旅籠と呼ぶに相応しいような旅館だった。この温泉街の旅館はどこも同じような作りで、玄関も
	一晩中開けっ放しだし、勿論部屋にも鍵などない。まるで江戸時代の時代劇に出てくるような宿だった。









8畳4間を8人で使うという贅沢な部屋割りだった。夏休みが終わってとりあえず団体客が帰った後の閑忙期なのだろう。





下を歩いていると、上から粋なお姉さんが「ちょいと、旦那。あがっておいきよ」と声でもかけられそうな雰囲気だった。



上右は、私が「邪馬台国とおんなたち」講演で使った、安本美典博士の「卑弥呼に該当する女は誰か」の資料の一部。






	洞川温泉は、山上川畔より涌出する摂氏26度の無色透明アルカリ性温泉である。温泉としてはぬるいので、一度湧かしてから各館へ
	配水されている。神経痛・筋肉痛・関節痛・運動麻痺・慢性消化器痛・冷え性などに対して治癒効果があり、古くから修験者たちが身
	を癒してきた。今でも、大峯山の登山者たちの疲労回復に利用されている。

	温泉分析表 温泉  26度  
	湧出量  1002リットル/時間  
	知覚的試験  無色透明無味  
	水素イオン濃度  8.2ph  
	ラドン  1.7マッヘRn  
	泉質  単純温泉(弱アルカリ低張性)  
	浴用の適応症  リュウマチ性疾患・運動器障害・神経麻痺
	神経症・病後回復期・疲労回復  
 


上右の写真の左方に洞川温泉の「源泉」があった。



ニジマスの大群。山上川は所々にこういう禁漁区があって、大きなニジマス
の群れが泳いでいる。橋本さん、ここで釣れば入れ食いでっせ。



上右、「あたらしや」の向かい(この写真では裏側)が我々の宿泊した「花屋徳兵衛」だ。





あのおにぎり3つで630円は高い!せめて卵焼きかシャケの切身でも付いてたら納得するのに。









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