鮮やかな色彩に溢れた「動植綵絵」の中にあって、この絵は珍しく墨絵風の面影を残している。特に地表の芦の描き方は濃淡をいり混
	ぜての墨絵そのものである。反して鵞(が:ガチョウ)は頭部を除けば繊細に描かれており、「粗と密」「白と黒」が際だつ一幅と言
	える。

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