Music: 赤い靴
地下鉄を淀屋橋で降りて、中之島の木立の中を美術館へ向かう。もう数人が到着していて他のメンバーを待つ。ここへ行きたいと
言った杉本さんがなかなか来ない。「6月から7月に伸びたから忘れとんのかな。」「いや、でも自分がここへ行きたい言うとっ
たんでっせ。」「来ぇへんなら、なんか連絡して来まっしゃろ。」「そやねぇ。」などとワイワイガヤガヤ言いながら待つも、と
うとう開館時間になってしまった。
携帯へ電話してみる。「もしもし、あ、杉本さん、みんな待ってまっせ。」一瞬絶句。「あぁ、悪い悪い、今旅行中やねん。バス
の中やわ。」「え、旅行中! かなんな、何か言うてくれんと。ここは杉本さんが来たい言うたんでっせ。」「いゃあ悪い、悪い、
皆さんに宜しく言うといて、ホナ。」
「なんやてぇー、旅行中!」「アホか、あいつ。」「言い出しっぺが。」「まぁまぁ、宜しやん、連絡ついたし。」「ホナ入ろか。」
人騒がせな杉本さんは、涼しいバスに乗って、信州を旅しておられました。
鼻煙壺(びえんこ)などというものの存在すら知らなかった。小さくて、女性の香水入れに良さそうなサイズである。それにして
も、それぞれが一人前の陶磁器の品格を備えていて、なるほど、美術品の1ジャンルを形成したというのも分からなくは無い。
鼻煙壺はガラスでも多く造られているが、そのうち変わったデザインのものも造られるようになった。
これはまた、歴代大統領のイラストが入ったガラス瓶。クリントンもあったからごく最近のものやね。
あまりの鼻煙壺の多さに、他の常設展示を見て回る時間が殆どなかった。私は青銅器を見たかったのだが、あれは特別展に借りてきた
もので、この美術館所蔵ではないらしい。してみると、私はその特別展示の時に合わせて2,3回偶然ここに入った事になる。残念、
見たかったのに。
美術館を出て北浜へ向かう橋の上で。後ろに見えている茶色い建物が、今見てきた東洋陶磁美術館である。
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