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歴史倶楽部 第122回例会
田中神社
田中神社(たなかじんじゃ) 高島市安曇川町田中1881番地
彦主人王の墓から5,6分下ると、こんな田舎にと思うような立派な神社があった。祭神は「素戔嗚尊」と「奇稲田姫命」。
ここで昼食にした。写真中央の、能舞台のような立派な前殿に腰掛けて、乾いた喉にビールを流し込んだ。暑くはないが、
照りつけるような日差しの一日だったので、ビールも格別うまかった。山裾には落ち着いた佇まいの田中の集落が広がって
いる。深い杜に囲まれた社殿があって、かって裏山には「田中砦」と呼ばれた中世の城があったようである。 石段を下ると
入口には田中神社の大鳥居が立っている。
田中神社は、明治初年までは牛頭(ごず)天王と称し、大字田中郷の氏子約300戸の総氏神で、小字馬場の北の田中山の
山麓に鎮座する。祭神は、正確には「建速素戔嗚尊」「「奇稲田姫尊」「八柱御子神」を合祀し、五穀豊穣、俗に田植神、
五月神として崇敬されている。
立派な本殿である。本殿の両脇には、境内社が8社ある。これが「八柱の神々」だ。
ここは氏子が相当しっかりした人々なのだろう。境内も建物も綺麗に
してある。山村の神社は大抵が朽ち果てたようになっているのだが。
石段脇に立つ石造品は鎌倉時代のものだという。6基ほどあり、ここで毎年5月4日に行われる「田中まつり」
は有名だそうだ。流鏑馬の神事や、艶やかな笠鉾が参道を一巡し、一大絵巻を繰り広げるらしい。
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