Music: End of the world




2006年9月 September

東京都北区王子界隈を歩く



	8月から2ケ月あまり東京の北区王子に住んだ。15年ほど前東京転勤で千葉に3年間住んだ事があるし、長期出張で板橋
	や中央区にも2,3ケ月住んだことがある。しかし今回の居住区ほど、周りを歩いてみたいと思ったことはなかった。
	ここには飛鳥山があるし、何たって「王子の狐」である。私のような落語好きで、しかも狐も好きと来ては、これはもう歩
	いてみるしかない。残念なことに狐には出会えなかったが、かってこの辺りがどんな地域だったのかはわかった。
	なかなかおもしろい所だ。



	王子 (東京都北区王子)  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

	王子(おうじ)は、東京都北区の地名。中世から明治時代まで、現在の北区王子本町の一帯に存在した王子村に由来し、住
	所表示では王子本町1丁目から3丁目と王子1丁目から6丁目にその名が用いられている。王子本町1丁目には北区役所、王子1
	丁目にはJR京浜東北線と東京メトロ南北線の王子駅があり、北区の中心的な市街地のひとつである。
	王子の地名の発祥の地である王子本町は武蔵野台地が荒川(現在の隅田川)の氾濫原に向かってせり出した部分の東の縁、
	南に向かって上中里、田端を経て上野の山に至る台地の一角に位置し、王子神社と南の飛鳥山の間に石神井川(音無川)の
	穿つ深い谷がある。江戸時代以前には、王子村は石神井川谷より北の台地上にあたり、石神井川を挟んで南の低地は滝野川
	村の一部であった。

	歴史

	伝承によれば、王子村は荒川の上流から見て氾濫原の右岸にある台地であったことから古くは岸村と呼ばれた。しかし平安
	時代の中期から鎌倉時代までのある時期にこの地に若一王子権現(現在の王子神社)が建立されたことから王子村と改称し
	たのだという。岸村の地名は王子村の台地東縁に岸という字名になって明治以降まで残り、現在は岸町1丁目、2丁目になっ
	ている。
	確実な史料からは、鎌倉時代頃に、荒川の渡河地点として王子という地名が確認される。平安時代後期から室町時代には上
	中里にあった平塚城(現上中里駅南の平塚神社)を本拠地とする豊島氏が支配する豊島庄の一部であり、王子権現を勧請し
	たのも豊島氏であるとみる説が有力視される。

	江戸時代になると村の中心には日光御成街道(岩槻街道)が通って江戸の市街と直結され、18世紀には徳川吉宗によって飛
	鳥山に桜が植えられたことをきっかけに江戸市民が頻繁に足を運ぶようになった。飛鳥山の花見人気とともに、王子村の北
	部にある王子稲荷神社が関東八州の稲荷社の棟梁と呼ばれるようになって参拝客が増え、村内には料理屋や茶屋が立ち並ん
	で、江戸郊外の手軽な行楽地として人気を集めた。

	明治時代に入ると王子村と周辺の村々が合併して王子村(のち王子町)となり、旧王子村が町の中心となった。1875年にな
	ると、台地東の低地(現王子駅の東側)に日本で最初の洋紙工場(現在の王子製紙)が操業を開始した。翌年には印刷局が
	その隣接地に印刷所を設立され、石神井川に沿った一帯の低地(現北区王子、北区豊島)に工場が建設され始める。
	1883年には、東北本線の上野・熊谷間が開通すると王子町には王子駅が設けられた。その後工場進出が進み、大正の頃まで
	に薬品、肥料の民間工場や火薬の軍需工場が次々に生まれて東京市北部で屈指の工業の町に成長する。

	1911年には王子電気軌道の路面電車(現在の都電荒川線)が王子駅をターミナルとして営業を開始し、住宅の建設が進み始
	めた。1932年には東京市に合併され、北の旧岩淵町とともに王子区となる。その後、1947年に南の滝野川区(旧滝野川町)
	と合併して東京都北区を構成した。戦後になると軍需工場の消滅から始まって工場が次々に撤退していった。かわってその
	跡地に団地や住宅が建設され、京浜東北線沿線の大住宅地となって現在に至っている。



	王子を巡っている間に、「国分寺友の会」の皆さんが東京歓迎会を開いてくれた。歴史倶楽部の東京支部長・河原さんも
	加わって銀座で飲んだ。王子については、久保田さんが、先に自分のHPで紹介してくれていたのでずいぶん助かった。
	「坊〜さ〜ん〜、かんざし〜買う〜をみぃ〜た〜。」の、土佐・よさこい節の「お馬さん」がここ王子で亡くなっていた
	とは、久保田さんに教えて貰うまで知らなかった。







	実際には上記のエリアを幾日かに分けて歩いた。王子神社、稲荷神社などは2、3度行って、一日は雨が降っていた。HP
	の都合上、ここでは以下の番号順に掲載した。飛鳥山の3つの博物館のコーナーでは、各博物館からの資料をここに転載し
	ている。記して感謝の意を表したい。







邪馬台国大研究 / 江戸の旅 / 王子の狐