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新潟県立埋蔵文化財センター
新潟県新潟市金津93番地1
2005(平成17年)10月8日(土曜日)
ここへは、雨の中を訪問した。しかし土曜日で、展示品は見ることが出来たが、留守番のオジサンが一人いるだけで詳しい
説明は聞けなかった。したがって、ここへの掲示は写真のみでほとんど解説がない。もらってきた資料から少しは転載した
が、ご了承願いたい。


新潟から新津駅へは各停で20分ほど。駅前からタクシーに乗って20分ほど行くと、山の中に近代的な建物がデーンとそびえていた。



センターの前には広場があって、そこに縄文時代に生えていたと思われる植物を植えて「縄文の森」を再生してあった。


しかし見ればみるほど近代的な建物である。センターの前にはまだ他にも、最近建ったと思われる施設がいくつかあった。


1階の事務室の横が小さなコーナーになっていて、新潟県内の主要な古代窯跡の展示になっていた。














常設展示のコーナー




縄文時代
















青田遺跡
<新潟県青田遺跡> 新潟県加治川村(新発田市)
青田遺跡は新潟平野の北部沖積地に立地し、江戸時代に干拓された塩津潟のほぼ中央部に位置しており、標高0mの海岸近
くにある遺跡である。現地表面の標高は3.0〜3.5mだが、塩津潟の内部に堆積した土層の直下には、平安時代に起こ
った大規模な洪水の砂層が見られ、叉この砂層直下に縄文晩期終末の遺物包含層が堆積していた。この遺跡は、平成11年
度から、日本海沿岸東北自動車道建設に伴ない、新潟県埋蔵文化財調査実業団が発掘調査を行なったもので、調査の結果、
当時の川沿いに南北200m以上にわたり営まれた大規模な集落跡が検出された。縄文時代晩期終末の掘っ立て柱建物とみ
られる木柱411本が出土した。これらの柱をむすぶと六角形になり、これはそれまでほとんど知られていない家の形だっ
た。高床式住居か平地式住居かは判明していない。これまでの発掘調査で、柱根が残る掘立柱建物42棟・ピット約900
基・土壙51基・炭化物集中範囲276ケ所などの遺構のほか、大量の土器・石器・木製品などが出土した。遺跡は地下水に漬
かった上に、土砂が堆積して酸化が防がれたため、各種木製品や木の実などが多量に残存していたのである。
川底から出土した丸木舟は、残存部の長さ約5.4m、最大幅約80cm、深さ約16cmあり、片側の舳が欠落している
が、大型舟と見られている。今のところ日本国内では最北の出土例である。長さ2.2mほどある櫂も出土しているので、
物資の運搬、あるいは鯨などの大型漁に使用されていた可能性もある。ほかにも、丸木弓、横槌、棒状木製品や樹皮製品、
黒漆塗り飾り弓、朱塗り糸玉、そして赤色顔料塊など、特筆すべき出土品が多い。出土品の多くは長岡市の「新潟県歴史博
物館」に展示されている。(新潟県埋蔵文化財調査実業団)
この後新潟県歴史博物館も訪問して、これらの遺物を実見した。丸木舟も展示してあった。
















弥生時代




古墳時代




古代(奈良・平安時代)

















中世・近世



2階収蔵庫・作業室







ここからまたタクシーで新津駅へ戻り、新潟へ引き返した。友人に電話をして夜のアポをとり、さぁ、長岡の歴史博物館へ
行こうとしたら、なんと今通ってきた新津駅を通っていくのだった。新潟へ帰ってくる必要はなかったのだ。失敗した。
各停で新潟から長岡までは2時間近くかかった。他にもバスや新幹線で行く方法もあり、そちらの方がはるかに早いとの事
だったが、雨も降っていて、今日は遺跡巡りはそんなにできそうもなかったので、各停でのんびり行くことにした。






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