<岡院の石棺(ごいんのせっかん)>
長らく岡院の用水路に架けられ、スズリ橋と称せられてきた古墳時代中期の凝灰岩製の長持形か家形石棺の蓋石である。現 在阪急神戸線の北側の水路沿いに周囲をコンクリートで固められて保存されている。長辺140.2cm、短辺52.0cm、 厚さ30mある。どの古墳から出土したかは分からないが、このあたりは塚口古墳群と呼ばれるほどに古墳が集中していた ところなのでその内の一つから出たものと思われる。こうして残してあるからそれとわかるが、道端にポツンとこの石棺だ け置かれていたらただの石である。