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大塚山古墳(天狗塚)

第98回 歴史倶楽部例会
2005.6.26(日耀)

	
	<大塚山古墳(天狗塚) (おおつかやまこふん・てんぐづか)>	<中ノ田遺跡(なかのたいせき)>

 

	
	遺跡は今住宅街の中である。猪名寺駅前を少し東へ行った小学校の裏手にある。東海道新幹線がすぐそばを通っており、遺跡
	の場所はひっそりした公園になっている。

 







	
	大塚山古墳は、全長約45m、後円部径約24mの周囲に濠を巡らした6世紀代の前方後円墳である。昭和初期の土取り作業に
	よって破壊されたが、木棺を埋葬した粘土槨と木炭層をもった竪穴式土壙から五鈴鏡・鉄刀・鉄鏃・馬具・工具・玉類・土器
	などが出土した。現在約1/2に縮小して公園内に復元されている。











	
	中ノ田遺跡は、山陽新幹線建設に伴う分布調査によって発見された弥生時代と奈良時代の集落跡である。この遺跡では弥生時
	代後期に人々の生活が始まり、その後400〜500年間の空白期間を置いて6世紀中頃に大塚山古墳が築かれ、さらに2百
	年ほどの空白期間の後、奈良時代になって建物群が立ち並ぶ場所になった。猪名寺廃寺に類似する瓦や二彩土器・硯・石帯の
	出土などから猪名寺廃寺とも関連する遺跡であろうと考えられている。



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