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長者ケ原考古館(ちょうじゃがはらこうこかん)
私はここは二度目である。「大阪本町・歴史倶楽部」の第14回例会で、服部さん・東江さん・平さん
・井上の四人で訪れた。98年11月だから、もう22年前だ。資料館も遺跡もすっかり整備されていた。
長者ケ原考古館(糸魚川市HPより)
長者ケ原考古館では、長者ケ原遺跡をはじめとした市内の遺跡からの出土品を展示しています。縄文
から江戸時代まで、糸魚川のあゆみをたどります。
展示室のご案内
◆ガイダンスホール(映像放映)
ヒスイの妖精が長者ケ原遺跡や発掘の様子をご案内する映像を放映します。椅子やテーブルを並べ
て講義室としてもお使いいただけます。
◆ 考古学サロン
考古学系の雑誌や各地の遺跡発掘調査報告書、郷土の資料などを読むことができます。椅子とテー
ブルがありますので、ご休憩にもお使いください。
◆常設展示室 「埋もれる大集落長者ケ原 〜ヒスイの故郷〜」
長者ケ原遺跡に関連する資料を展示しています。遺跡からの出土品をはじめ、当時を再現したジオ
ラマや体験コーナーなど、縄文時代をより身近に感じていただけるコーナーもございます。
長者ケ原遺跡の発見と調査/長者ケ原1500年ものがたり/集落のくらし/祈り/生活を支えた道具
玉と斧/翡翠の広がり/体験コーナー(土器と石器の仕分け、土器パズル、縄文ファッション)
常設展示室全体生活を支えた道具住居跡入口ジオラマ
◆企画展示室 「掘り起こされた奴奈川」
縄文時代に玉つくりの里としてはじまった私たちの郷ヌナカワはどのように移り変わってきたので
しょうか。私たちの足元から掘り起こされた、人々のくらしの痕跡を紹介します。
また、最新の発掘調査の結果や資料も随時展示しています。玉作りの始まり/縄文土器の世界/玉と
ヌナカワ 越後国・頸城郡・ぬなかわ郷/館と城/書き残された文字/海と山の回廊
入館料
○長者ケ原考古館入館券 ・一般…300円 ・高校生以下…無料
○フォッサマグナミュージアムとの共通入館券 ・一般…600円 ・高校生以下…無料
所在地・アクセス 新潟県糸魚川市大字一ノ宮1383 TEL:025-553-1900 FAX:025-553-1986
・北陸自動車道糸魚川ICから車で約10分
・糸魚川駅から車で約10分
・バス停「糸魚川駅アルプス口」から「美山公園・博物館線」乗車 約10分、「長者ケ原考古館前」
下車 運賃…おとな 100円 こども 50円
お問い合わせ先 長者ケ原考古館/長者ケ原遺跡公園
所在地/〒941-0056 新潟県糸魚川市一ノ宮1383
電話番号/ 025-553-1900 FAX/025-553-1986 E-mail/ bunka@city.itoigawa.lg.jp
長者ケ原考古館・長者ケ原遺跡公園 糸魚川市HPより転載
国史跡に指定されている長者ケ原遺跡は、東京ドーム約3個分、13.6haもの面積を有しています。
この遺跡の中央に広がる縄文時代中期(5,000〜3,500年前)の大きな集落跡は、石斧やヒスイの
玉の生産・交易拠点としても知られています。これまでに発掘調査された面積は遺跡全体の約3
%、集落跡の10%に過ぎませんが、多くの住居跡や膨大な出土品によって遺跡の概要が把握され
ました。これらの調査成果は、遺跡の保存に役立てるとともに、遺跡公園や考古館の整備にも活
かされました。遺跡公園には竪穴住居(たてあなじゅうきょ)などの建物が復元され、様々な体
験学習も行うことができます。また、考古館では縄文土器や石器、ヒスイの玉などが展示され、
歴史学習に適した環境を提供しています。
<謝辞>
このHPの赤枠で囲んだ解説資料は、令和2年2月22日(土曜日)に大阪府堺市で行われた
「歴史考古学の集い」令和2年2月度例会で講演された、大阪府四条畷歴史資料館・野島稔氏
の講演資料「祈りの縄文時代ー日本海の火焔土器と石文化ー」から転載しました。野島稔氏に
謝意を表します。
石器と長者ケ原遺跡 糸魚川市HPより転載
(画像上=大珠の製作工程、下=石斧の製作工程)
大珠と石斧の製作工程比較 金属を知らなかった縄文人は、石を使ってさまざまな道具を作り
ました。長者ケ原の集落では姫川流域の石を用いて主に石斧(せきふ・木の伐採や土掘りなど
に用いられたと考えられている)を作り、各地に供給していました。加工の際には硬く割れに
くい性質を持つヒスイをハンマーとして使っていたようです。石斧作りの技法はヒスイの加工
にも応用され、縄文時代中期になると本格的に大珠(たいしゅ・長さが5cmを超える大きな玉
のこと)が作られました。長者ケ原遺跡はこれらの加工品を各地に供給する拠点として栄えま
した。
土器と長者ケ原遺跡 糸魚川市HPより転載
(画像上=長者ケ原遺跡から出土したさまざまな土器
下左:新潟県信濃川中流域の影響を受けた土器、下右:長野県中・南部から持ち込まれた土器)
土器は食糧などの煮炊きや盛り付けに用いる器です。その形は長い縄文時代の間にそれぞれの地域
でさまざまに変化しました。そのため、土器の文様や形を比較することによって作られた年代や地
域を知ることができます。長者ケ原遺跡から出土した土器の中には、地元や周辺地域のものとは全
く顔つきが異なる土器もあります。これらは遠方から持ち込まれた土器と考えられ、交流範囲の広
さを物語っています。
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