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| 大鳳寺跡の僧堂か倉庫と思われる掘立柱建物跡
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京都府宇治市歴史資料館は十三日、同市菟道の白鳳時代(七世紀末―八世紀初頭)の寺院「大鳳(だいほう)寺跡」周辺の菟道遺跡から、同寺の僧堂か倉庫と見られる建物跡が見つかり、寺域が西へ三十五メートル広がることが分かったと発表した。従来、百十二メートル四方と見られていた寺域は、付属施設を含めると、東西が百四十五メートルに及ぶことになる。大鳳寺は、金堂や塔の伽藍(がらん)があった大寺院で、資料館は「古代寺院で、伽藍外に付属施設が見つかった例はあまりない」としている。
建物跡は南北十一メートル、東西六メートル規模の掘立柱建物一棟。直径約三十センチの柱穴七つが、大鳳寺の塀があったと見られる地点の西約七メートルから出土した。屋根は、伝統的な切妻造りだったと推定される。
建物跡からは、大鳳寺が存続した時期と同時期の土器が出土。軒丸瓦も、同寺と同じ形式の川原寺式で、同寺の付属施設と断定した。
大鳳寺は一九七一年以来、七回の発掘調査で、白鳳時代に創建され、平安時代初頭まで存在し、中央西に金堂、東に塔を配置する奈良・法起寺式の伽藍配置だったことがわかっている。
宅地開発に伴い、元立命館宇治高校グラウンド千八百平方メートルを調査していた。
資料館の担当者は「僧堂か倉庫かどうか、出土遺物などを分析して究明したい」と話している。
十六日午前十時から午後三時まで、発掘作業を公開。京阪三室戸駅から東北に徒歩で約十分。問い合わせは、資料館(0774・39・9260)。
|いにしえ列島 歴史 読売新聞大阪本社|Yomiuri on-line 関西|2004年10月14日|
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