「がんこ」を出て向かいにあった「島津創業記念資料館」の建物を撮していたら、中から可愛いお嬢さんが「どうぞ中も見て いって下さい。」と言う。今から十条まで下らんといかんし、あまり時間が無いんだがなぁという感じで時計を見たら、お嬢 さんは、「そんなに時間は掛かりませんよ。」と再度誘うので、中へ入る事にした。京風の清楚な感じのお嬢さんだった。 全く、若い女に弱いったらありゃしない。
京都の産業機械メーカー(株)島津製作所は、筑前から京都に出た父・清兵衛の跡を継ぎ、初代島津源蔵がこの地で創業した。館内の 案内では、島津はもとは「井上」と名乗っていたとあったが、筑前だし、もしかしたら私とはどこかで繋がっているのかもしれない。 この創業記念資料館は、理化学器械製造の業を興した初代島津源蔵を偲んでその創業の地に、昭和50年(1975)創業100年を契機に、開 設されたもの。日本の科学技術の黎明期に製造された、理化学器械や医療用X線装置など、科学技術の源流がうかがえる数多くの資料 が展示されている。それにしても色んな物を造ったり輸入していたりで驚いてしまう。
ここ高瀬川の北端・木屋町二条は、島津製作所の創業の地であるとともに、京都府が 明治の初め欧米の最新技術を導入した実験所や工場など多くの諸施設を設立した近代 科学発祥の地でもある。この館は、初代源蔵が居住し、店舗としていた創業当時のま まの姿を残している。館内には、創業以来、製造してきた理化学器械や医用エックス 線装置、それらに関連する文献・資料が展示され、我が国の近代科学技術の発達過程 を見ることもできる。(と案内にある。)