ここに掲げた映像は、『(株)講談社 「週刊 再現日本史」第2号 「天下布武」のシンボル安土城完成迫る!(平成13年5月8日発行)』より転載した。
琵琶湖畔に輝く安土城。かって安土山は湖に突き出た半島だったが、干拓で往時の景観は失われた。
天主の復元雛形と西方の西の湖から望む現在の映像とをCGで編集、水に浮かぶ壮麗な天主のイメージを再現した。
<安土城天主雛形(西面)・内藤晶(C) 安土町立城郭資料館蔵/安土山景観・楠田守撮影/CG製作・山口至剛デザイン室(茂村巨利)>
安土城の南側大手道から見上げた安土城。中腹まで一直線に伸びた大手道の両側には重臣達の屋敷が建ち並ぶ。
最新の発掘成果と内藤晶氏復元による天主をもとにCGで再現した。<国立歴史民俗博物館提供>
伝「羽柴秀吉邸」
指図書による天主復元
南側上空から見下ろした安土城中心部。平成12年、天主の東南に面する本丸御殿は、発掘調査からこの復元CGのように、
御所の清涼殿を模した建築だったことが判明した。<国立歴史民俗博物館提供>
冒頭に紹介したグラフ雑誌には、こに掲げた映像以外に、この復元に関する多くの記事や写真が掲載されている。
内藤教授が指図書を発見してからの復元までの経緯や、平成元年に始まる20年計画の「安土城発掘調査」における
現時点での成果など、非常に興味ある記事が満載なので、是非書店で買って読んでいただきたい。
この「再現日本史」シリーズは刊行されたばかりだが(第一号は「関ヶ原の戦い」2001年5月1日発行)、映像・新資料が一杯で
歴史ファンには満足できる内容だと思う。第一号は特価で290円だったが通常は590円。
週刊なのでまとまって2,300円と言われたら躊躇するが、毎週買う分にはさほどこたえまいと思われる。
是非ご購読をお勧めしたい。映像もここで見るよりはるかにきれいである。
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